人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

皆さまの今年の目標は何でしょうか。

ITエンジニアは営業の方とは異なり、明確な数値目標を持つことが
難しいかと思います。
自然と資格の取得が目標となりやすいのではないでしょうか。
キャリアコンサルタントとして、多くの転職希望者とお会いしてきた
経験から、「資格とキャリアの関係」を4つのタイプに分類してみました。


(1)未経験チャレンジタイプ
実務経験はないがその職種に興味があり、資格を取ることで転職の
チャンスを広げようとしている。

【長所】モチベーションが高い
【短所】転職においては「資格は切り札にならない」ことを認識していない
    イメージが先行しており、仕事について過大な夢を描いている
【要点】実務のチャンスをつかんでからが、本当の勝負
    実務と資格のギャップを乗り越えて、サラブレッド型へ


(2)無資格・実務主義タイプ
「資格は実務に役立たない」と言って資格を軽視し、取得しようとしない

【長所】実務経験を生かして、即戦力として活躍できる
【短所】会社としてのPR力や営業力に寄与できない
【要点】資格は企業・個人のブランディングに役立つという戦略的・営業的
    な視点を受け入れ、資格取得にも努力する


(3)資格コレクタータイプ
社内の資格取得支援制度などを利用して幅広い資格を取得している

【長所】幅広い知識があり、相乗効果を出せる。営業力の強化や独立に寄与する
【短所】相乗効果よりも取得が容易そうな資格を取ろうとする。
    資格を取ることが目的となり、実務への応用がされない。
【要点】上位資格や相乗効果が得られる資格を取得し、実務に生かすことを重視


(4)完ぺきサラブレッドタイプ
実務経験も資格も両方とも兼ね備えており、業務だけでなく転職や独立にも強い


さて、あなたはどれに当たりましたか?

企業も資格を重視する傾向が再び出てきました。
資格は転職の決め手にはなりませんが、アドバンテージにはなります。
ちょうど春の情報処理技術者試験の受験申込受付期間ですので、
目標の1つとして取り組んでみてはいかがでしょうか。


                      テクノブレーン  深野 誠之

*****

資格はどこまで有効なのか。

これまでにも、多くの場であがってきた話題です。
「未経験者がアピールする時には有効だよね」
「いやいや、経験がすべてさ。経験の伴わない資格なんて何の意味もないよ」
「資格だけでは、○○××……」
「経験だけでは、××○○……」
「悔しかったら、経験つみやがれ!」
「悔しかったら、資格とってみな!」

などなど、どうしても“資格”か“経験”の二者択一で考えがちのようです。
それよりも、サラブレッドタイプの“資格も経験も”は、
その欲張りっぷりに好感が持てます。
「実務で得た知識を証明するために、資格をとる」
という考え方もありますし。

番長 認定資格が あればいいのにな。


                  生きざま番長 鈴木麻紀


※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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コメント
lei2 2007/02/05 16:46

こんにちは。leiと申します。
うーん、この中だと私は(3)に当てはまりますね。

実は、春の情報処理試験ではテクニカルエンジニア(データベース)を申し込んでいます。
んでもって、今月末には日商簿記受験。

直属の上司からは「何で簿記取るの?」と結構突っ込まれましたけど・・・。

ばんちょ~ 2007/02/05 21:40

leiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
ご自身で(3)タイプだと思われるのでしたら、狙うは「相乗効果」ですね(と深野さんも書いてるし)。

簿記も、何か理由があって受験されるのだと思います。
その理由と、他の勉学や努力の理由と、将来の展望と、あれとこれとそれとがうまくシンクロしたときに、leiさんは King-leiさん になるんだね。

いまは、kingになるための仕込み時期。
「相乗効果」を念頭におきつつ、欲張って仕込んでいきましょ。


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