こーんばーんにゃー。
生きざま番長 鈴木麻紀です

今日は寒かったですね。
でね。ワタシ、寒くなると思い出すエピソードがあるんです。

あれは、3年前のちょうどいまごろ。
新規事業立ち上げのため、仙台に出張に行く機会がありました。
たまたま金曜日だったので、そのまま松島に移動して、「ぶらり温泉ひとり旅」をすることに。

ネットで予約した温泉宿にチェックインして、まずは近所のお寺を散策。
境内に降り積もった雪に太陽の光が反射して、幻想的です。
シーズンオフ故 他の観光客がほとんどいなくて、のんびりまったり ゆらゆらりーん。
“数珠つくり講習”を受けてみたり(ひとりで)。
港近くの魚市場に行き、さしみとあら汁定食なんぞ食べたり(もちろん、ひとりで)。
で。ひとしきり楽しんでから宿に戻って、途中で買った地酒なんかを なめていたのですが。

ん? どうも様子がおかしい。
ここについてからずっと、従業員の皆さんがワタシのことを名前で呼んでいる。
「鈴木さん、いらっしゃいませ」「鈴木さん、お風呂はこっちですよ」
「鈴木さん、今日はいい天気ですね」「鈴木さん」「鈴木さん」「鈴木さん」……。

冬の松島 ひとり旅。
ワタシ、自殺でもしそうに見えましたか?


たぶん、温泉宿にも危機回避マニュアルがあるのでしょう。
「シーズンオフにひとりでやってくる髪の長い女は危険」とかなんとか。
「そんなときには名前で呼んだりして、“誰かが貴女を気にかけている”
“貴女はひとりじゃないんですよ”感を演出しましょう」とかなんとか。
そういえば、呼びかけてくださる皆さんの顔が、心なしか必死だったような気がします。

心優しい温泉宿の皆さん、心配させてごめんなさい。
ワタシはただのノーテンキです、
皆さんの心配をよそに、ひとり松島を楽しんでおりました。
貸し切り状態の露天風呂でビールを呑み、
水族館のアシカショーに拍手を送り、
遊覧船でカモメに餌を投げていました(すべて、ひとりで)。

翌日の朝。
うにゃうにゃと惰眠をむさぼっていたワタシを、「鈴木さん、朝ですよー」と何度も電話
して起こしてくれたフロントのおじさん。
「朝ごはん、いらなーい」と寝ぼけているワタシに、「甘いものなら、食べられる?」と
裏からヨーグルトを持ってきてくれた、食堂のおばさん。
みんな、みんなありがとう。
今回は予行演習になったけど、もし本当に心から傷ついた宿泊することになったとき、
みなさんの心遣いが きっと人助けをすると思います。

松島いいとこ、一度はおいで。

鈴木 麻紀

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コメント
おやびん 2006/12/12 15:15

笑っちゃいました。フツウそんな奴いねぇ~よ(^^)
女のひとり旅もそうでしょうが、予約を入れないでふらりと入ってくる(ウォークインというそうな)客は、部屋が空いていても絶対泊めない、というのもあるそうです。自殺志願者ってたいていそうなんですって。
この話、投身自殺のメッカ東尋坊で聞きました。
ばんちょ~の目は、思い詰めていなかったと思うけどな~。

デコ 2006/12/12 23:16

ばんちょ〜さん。こんばんわ。

ばんちょ〜が、あぶないお客さんだったかは(別の意味でも・笑)ノーコメントにしておいて、お宿の方たち、ばんちょ〜がおひとりでも寂しくならないようにココロくだいてたのかもしれないですね。(その読みは、ばんちょ〜にかぎっては、ちょびっと? かなり? あまいのだけれど)ホスピタリティあふれる素敵なお宿かも。

ああ。まつしまや〜まつしまや〜。
ひさしぶりに行ってみたいなあ。せんだい。ぎゅーたん。

ばんちょ~ 2006/12/13 01:25

おやびんさん、デコさん
コメントありがとうございます。
楽しくて嬉しくて ひとりでヘラへラ笑ってたかも、ワタシ。そりゃあ別の意味でアブナイ。

そういえば、丸の内ファイブにホテル業出身者がいました。どんなマニュアルがあったのか、聞いてみようっと。

Emie Kayama 2006/12/25 16:21

カメですみません。
私もこういった一人旅、大好きです。
・・・あやしまれるのかあ。いいじゃん、一人でも。ねえ。

ばんちょ~ 2006/12/26 02:15

Emie Kayamaさん
自分のペースで行動できるのは、ひとり旅の醍醐味のひとつ。レスもマイペースで行きましょ。
冬の温泉ってのが2時間ドラマっぽかったのかも、ワタシの場合。(行動は旅バラエティだったけど)


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