人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日にお送りしているキャリアコンサルタントの“つぶやき”ですが、
今回は年末特別版として、ベテランコンサルタントに
2006年のエンジニア転職市場を振り返ってもらいました。

*****

こんにちは、イムカの木下です。
私はようやく後厄を終えることができそうでうれしい限りですが、
年を重ねると1年の過ぎ去るスピードがますます速くなりますね。
2006年の流行語大賞は「イナバウアー」ですが、私どものHR業界全体としては、
そっくりかえるようなできごともなく、平穏に過ごせたことに感謝しています。

皆さんはどのような1年でしたでしょうか。

IT業界にとってこの1年は全般的に活況を呈し、システムエンジニア(SE)の
活動するフィールドが大いに広がった1年でした。
その要因は、攻めに転じた金融業や製造業、通信業がけん引役となり、IT投資
を拡大したという背景があります。

この業界を顧客にするITベンダの中途採用意欲は高く、IT業界全体がこぞって
SEの採用に奔走しました。そのため、新卒の際に入社できなかったあこがれの
企業へ、中途採用で「再チャレンジ」された方も多かったのではないでしょうか。

さて、今年のIT業界での転職市場には、大きな特徴が3つあります。

1つ目は 「景気回復からIT投資増加に伴う、中途採用意欲の高まり」
その一方で、上流工程に参画可能な大手企業に人気が集中し、自社の差別化が
うまくPRできず、必要な人材が確保できないなどの問題を抱える企業も出て
きました。そこで差別化を図るため、人材育成や教育/労働環境に重点を置く
企業が増えてきたという特徴も見られました。

2つ目は 「日本版SOX法などへの対応による、新たな採用ニーズの発生」
2008年からの適用に向け、いままでのSEとは異なるスキルを要求する要員の
確保や、セキュリティ/リスクマネジメントといった領域での人材ニーズも
一層高まったように感じます。

最後は 「組み込みエンジニアに対する採用ニーズのさらなる拡大・一般化」です。
多くのソフトウェア会社などが組み込み分野に参入したことで、組み込み経験の
あるエンジニアへの需要が急増しました。そのため、SEの供給がまったく追いつ
かなくなったのです。

今後IT業界は、合併・統合などで企業価値を高める潮流もさらに進むことでしょう。
技術革新によるシステム開発の概念の変革など、来年も引き続きエンジニアを
取り巻く環境が大きく流れ続けていく中で、転職を検討される方にとっては、
ますます企業を見分ける眼力が必要になっていきます。

@ITジョブエージェントをうまく活用して、
より良い転職を実現していただければと思います。

2007年も皆様にとって素晴らしい年になることを祈念いたします。


                            イムカ   木下 茂


*****

2006年は、“シャンパンのラッパ飲み”や“バケツで魚介類食べまくり”など
本能のままに大晦日をすごしたせいか、不覚にも寝正月の年明け(ノロウイルス
にやられた)となりました。

2007年は、どんなウイルスにも負けないように 本能の純度を上げて、
四方八方 カジリまくりたいと思います。

あなたの人生にも、ばんちょ~の歯型を。


                     生きざま番長 鈴木麻紀


※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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コメント
ooki 2006/12/31 22:41

ぜひ、みんなでかじりましょ~。

ばんちょ~ 2007/01/01 17:35

酸いも甘いも噛み砕き、四方八方に噛みあと残し、喜びも苦しみも皆とかじりあって、より味わい深い2007年にしたいものです。

ガブリッ。


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