今年のはじめ、突然倒れて生死の境目をさまよったのち奇跡的な回復をした私の父、72歳。
その父が、パソコンがほしいと言い出した。
10月某日、私は都内某量販店にて手ごろな値段のノートパソコンを購入した。
同日、新東京タワーが数年後にできるという東京・下町に住む父のもとへ
新品のノートパソコンを届けた。
父は子供のように目を輝かせてうれしそうに笑った。
父はもともと聴力障害者で、さらに20年前に右目を失明している。
携帯電話も使えない父が使うパソコン選びには最低条件があった。
・クリアで大きな表示画面であること
・キーボードが打ちやすく大きいこと
父は生まれて初めてパソコンを覚えることになる。
しかし、私たちがあたり前のように使っているパソコン用語はわからないし、
付属のマニュアルだけでは理解できないことが山ほどある。
日常会話の細かいニュアンスも伝えるのがままならない父のために
画用紙を用意、1ページ目に起動とシャットダウンの手順を書いた。
こじまたかこ特製手作りマニュアルを作った。
そして近々実家にADSLが開通する予定である。
彼はこれからたっぷり時間をかけてパソコンを覚えていくだろう。
72歳の挑戦である。
高齢化が進む現代では、父のようなユーザーにとって
パソコンは非常に難しい機械に違いない。
おぼつかない手でマウスを握り“閉じるボタン”の場所を
真剣にクリックする父を見ながら
「老人にやさしいパソコンができるといいのに」と思った。
近い将来、父がこのブログを見る機会がやってくるであろう。
そのとき父にコメントを入れてもらえたら本望である。
そんな私も生まれて40年がすぎ初体験をした。「合コン」である。
私はいままで「合コン」をしたことがない。必要がなかった。
そもそも「合コン」の定義がわからなかった。
合コン経験者に幾度か聞いたことがあるが、誰一人納得のいく回答が得られなかった。
ひょんなことで某ゲーム開発会社のえらい方と知り合う機会があり、
話の流れで「合コン」をすることになった。
そこで学んだことをいくつかあげてみる。
・合コンは男女それぞれ幹事がおり、かつ知り合いであり、
自分の友達を紹介する出会いの場である
・幹事はキャスティング、スケジュール調整が結構たいへんである
・席順が重要(らしい)が、サッカーのフォーメーションみたいである
・式次第があり、時間配分が難しい
・まんべんなく全員が話せる雰囲気作りに苦労する
・結婚していても彼氏や彼女がいても参加はOKなのね(不思議だ)
・カップルが1組でもできれば成功らしい
・合コン初体験の私が幹事をしたのにも問題はなかったのだろうか、疑問である
あらためて「合コン」の定義とは? 人それぞれ違うということだろうか……。
いろんな意味で、いくぶん消化不良だったことは否めない。
ま、こんなもんかもしれない。
父とパソコン、私の合コン(←韻を踏んでいる!)
初体験はいくつになってもワクワクするものであり、
新しい発見があり、段取りが大変なものであると
仕事でイベント・セミナー企画・運営をしている私は痛感したのであった。
Special
- PR -ooki | 2006/11/15 14:04 |
小島さん |
小島貴香子 | 2006/11/15 16:10 |
ookiさん、コメントありがとうございます。 携帯使える82歳のお父様はすごいと思います。 聴力障害者にとって電話ほど不安な道具はありません。 下町はやっぱり回覧板ですよね。 |
ばんちょ~ | 2006/11/19 17:05 |
たかこさん |
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