こんにちはー。生きざま番長 鈴木麻紀です。
いきなり恐縮ですが、番長新作記事の宣伝です。
宣伝ついでに、記事に書ききれなかったこぼれ話をチロリと披露します。

「退職理由は繰り返す」のはなぜ?(@IT自分戦略研究所)

過去の退職理由として、お母さんの病気の看病をあげる人が多い

これ、採用業務経験者には有名な話なのですが、意外と一般には知られて
いないようです。興味深いのは、この退職理由「これからやめるとき」
ではなく、「過去の退職理由」に多いということ。
まぁ「これから」の場合、健康保険の継続手続きとか扶養の申請とか
ありますしね。

ちなみに。
雇用保険法第33条によると、「父若しくは母の死亡・疾病・負傷などのため
父若しくは母を扶養するために退職を余儀なくされた場合のように 家庭の
事情が急変したことによって退職した場合」は、ハローワークで事情を説明
して離職が正当事由だと認めてもらえれば、雇用保険の三ヶ月間の給付制限
期間が免除されるそうですよ。(参考:退職の正当事由

そしてさらに興味深いのは、病気になるのは必ず「お母さん」だということ。
自分の病気はできるだけ言いたくない(採用されなくなる可能性が高くなる?)
というのは分かるのですが、おじいちゃんやおばあちゃんではなく「お母さん」。
祖父母だと遠すぎる(他にも看病してくれる人がいる)からかしら?
両親でも、「お父さん」ではなく「お母さん」が圧倒的に多い。
社会人になっても、心のどこかでは「お母さん! 助けて」なのかしらん?

そうそう、何かあるたびにお母さんが病気になったり、それ以上になったり
してお休みを繰り返すうちに、お母さんが都合4人になってしまった人も
いました。

えと。
少し面白おかしく書いてしまいましたが、ご家族の病気の看病などで退職
された方、多くの場合は本当に大変な状況だったのだと思います。
とはいえ、職業柄どうしても退職理由の真意(事実の裏にある気持ち)を
知りたいと思ってしまう。それが採用担当者の性(さが)なのです。
不快な表現などあったら、ごめんなさい。

最後に。
yyamaguchiさんという方が この記事について書いて下さったブログ
とてもよい言葉を見つけましたので、紹介します。

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」

→→→
おまけエピソード。
掲載前に原稿に目を通した“Jさん”が、
「そういえば、ボクもお母さんの病気で退職した人、
 何人か面接したことあるなぁ」
とポツリ。“Jさん”はとても純真なので、
「それは大変だなぁ、ボクは家族みんな健康でよかった」
と今日(2日前)まで思ってきたそうな。

「“Jさん”あなたはピュアすぎるわ。
 ワタシが世の中のキタナイことを 教えてアゲル」
とささやいたところ、走って逃げていきました。

→→→
もう1つおまけエピソード。
「会社のやめかた」と「恋愛の破局の仕方」も結構似てるのだ。
会社に解雇されがちな人は、恋人にも振られがちだったり。
今まで満足していた相手に何か1つ欠点が見つかると、
それがキッカケですべてがイヤになって自分から終わりにしてしまったり。

「終わりの迎え方」には、その人間の本質があらわれるのか!?

鈴木 麻紀

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コメント
yyamaguchi 2006/08/19 13:22

はじめまして、yyamaguchiと申します。
記事の中でのご紹介及びトラックバックをいただき、ありがとうございました。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」は大好きな言葉ですので、こんな風にご紹介いただけるのはとてもうれしいです。どこで見つけた言葉かはもう忘れてしまったのですが、ままならないことを変えようとやっきになって、結局うまくいかないことを他人のせいにしているよりも、まずできるところから自分で変えていこうよ、というメッセージとしてよく使っています。

「いつも病弱なのはお母さん」というご指摘にも思わず笑ってしまいました。面倒をみなければいけない親=母親、というイメージがいつの間にか本人にも世間にも浸透しているのかもしれませんね。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

生きざま番長 2006/08/20 16:54

yyamaguchiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」、とてもとてもすてきなメッセージですね。
これからの人生、この心持ちを大切にして生きていきたいと思いました。

こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願い致します。

miho 2006/08/21 16:40

面接で「なぜ、この会社を受けたのですか?」と転職理由は聞かれても、退職理由を聞かれた事ないです。
普通は、聞かれるものなのですね。

なぜ、お父さんではないのか?という点については、
転職者が若い方の場合、ご両親も定年前の可能性が高く、お父さんの退職+本人の退職になり、経済的なつじつまが合わなくなるのではないでしょうか?

まだ親は元気ですけが、いずれ本当にこの問題と向き合わなければいけないのだろうと思うと、どうしたものだろうと思案してしまいます( ̄_ ̄)ウーン

生きざま番長 2006/08/23 22:24

退職理由は、転職歴がある人には必ず聞いていました。
理由は、「この人はうちの会社をすぐに辞めてしまわないか」「この人はどういうことが嫌なのか」を知るためです。
前者は、採用するかしないかの1つの判断材料に。
後者は、その人が入社後気持ちよく働けるために。
嫌だと思うことが分かっていれば、どこを改善すればストレスが軽減されるかの参考になりますのでね。

そうそう。
うちの親、最近物忘れが多くなってきたようです。
いつまでも元気(すぎる)わけでもないからなぁ、親。
( ̄_ ̄)ウーン


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