人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……
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今日は、Mさん(30歳)のお話をさせていただきます。
Mさんは、中堅システムインテグレータにて、オンライン証券会社における
Webトレードシステムのフロントシステム構築の仕事を8年間していました。
彼が転職を意識するようになったのは、35歳までにキャリアを完成させるために、
より大きなプロジェクトのマネージャとして経験を積みたいと考え始めたことと、
月100時間を超える残業が続く毎日で、3歳のお子さんとのふれあいの時間が取れ
ない、と感じ始めたことでした。
彼の転職活動は、「ワーク・ライフ・バランス」を追求する案件を私と一緒に
探すことから始まりました。
30歳にして実力もあり、プロジェクトマネージャとして活躍していましたし、
強い向上心を持ってたので、面談が次々に決まり、順調に転職活動が進んでい
きました。
ところが。
彼は、最終面談前に「実は昨日上司に会社を辞めると伝えました」というのです。
あわてて「奥さんもお子さんも持っている身で、まだどこからも内定をもらって
いない状態で辞めるのはリスキーです」
と、彼の急な行動にブレーキをかけつつ、「転職はひとりでするものではなく、
周囲にいる人間も何らかの形で影響を受けること」を、事前に説明がしきれてい
なかった自分の注意不足を嘆きました。
そして、“絶対にこの転職を成功させなければならない”と緊張が走ったものです。
結果的に無事大手通信会社に入社することになり、私の心配は杞憂に終わりまし
たが、1歩間違えてれば彼や彼の家族に大きな不安を与えてしまったことでしょう。
当時駆け出しだった私に、Mさんは大きな勉強をさせてくれました。
アクシスコンサルティング 荒木田 誠
*****
Mさんは転職したことで、大規模プロジェクトでの経験に加えお子さんとのふれ
あいの時間も獲得し、転職のきっかけとなった2つの希望をかなえることができ
たそうです。
そういえば。ジョン・レノンもHさんも、お子さんとの時間を大切にしたい、
という想いが、働き方を変えるきっかけになっていたなぁ。
「仕事の選択」は、働いている時間だけではなく、生き方すべてに関わってくる
のだなぁ、と改めて感じたエピソードでした。
生きざま番長 鈴木麻紀(野良猫とたわむれる時間が、もっと欲しい)
*本内容は、「週刊JOB@IT」のメールマガジンに掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。
Special
- PR -マニッシュ | 2006/07/24 12:27 |
31歳でエンジニアの私も去年同じ経験をしていました。話がある程度進んでから「本当にいいでしょうね」「間違ってないか」などを確認しようとなりますし事前に気持ちなどいくら作っても結局その状況に入ってからは取る行動は「想定内」から若干離れがちであると私は思います |
生きざま番長 | 2006/07/26 01:20 |
転職活動は相手(企業)もいることですし、 |
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