人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”をご紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

転職希望者とお話をさせていただくと、最近キャリアチェンジ志望の方がとても
多いな、と感じます。かくいう私も、現在はキャリアアドバイザーとして仕事を
してますが、前職では6年間SEとして仕事をしていたんですよ。

SE時代の私は、テクニカルな部分ばかりに目がいってしまっていました。
入社後すぐの研修のとき、同期が簡単そうにプログラムを組んでいるのに自分は
まったく理解できず、「これは非常にまずい……」と感じたのです。
自分は文系出身なのに、周りは理系出身でプログラミングを経験している人たち
が多く、正直大きなショックを受けたのを覚えています。

そこからは、「とにかくテクニカルなスキルが必要なんだ」とテクニカルな部分
でのスキルアップにばかり目を向けていた気がします。

そんな私がいまあらためて感じるのは、「人間としてのヒューマンスキルが一番
重要だ」ということです。ヒューマンスキルというのは、周りと円満な関係を築
きながら仕事を進める協調性とか柔軟性、コミュニケーション能力なども含む
人間関係を築くための能力ですね。

テクニカルスキルをあげることに夢中になっているエンジニアの方とお話すると、
ふと昔の自分の姿に重ね合わせてしまうことがあります。
ヒューマンスキルを上げていくことは、簡単なようでなかなか難しいことです。
しかし、キャリアチェンジする場合にも、エンジニアとしてキャリアを重ねてい
く場合にも、ヒューマンスキルは意識していくことが必要なんだ、とキャリア
チェンジ経験者は思います。

パソナキャリア   遠藤 貴之

*****

ワタシもキャリアチェンジ組。
ヒューマンスキルはもちろんのこと、
「もっと“社会人力”を付けておけばよかった」と転職してから後悔したものです。

“社会人力”とは、「書類テキパキ作成能力」「時間管理/配分/確保能力」
などの会社で生きていく基本能力です。
あと「社内をはだしで歩かない」「食事を手づかみで食べない」などの
“一般人力”もワタシの場合身に付ける必要がありました。
うーむ、キャリアチェンジ以前の話ですね。

                               生きざま番長 鈴木麻紀

*本内容は、「週刊JOB@IT」のメールマガジンに掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

Special

- PR -
コメント
silvwin 2006/05/25 01:03

ばんちょ~。
コメントありがとうございました。
さてさて、ヒューマンスキルですが会社にいるとよく使うワードですね。何気なく使っていますが、確かにヒトとしての評価をされてるような気もしますね。

ヒューマンスキルの本質は、でも「ヒトとして」なのかも。それが一般的に言われる「ヒューマンスキル」では無いとしても、そんな「ヒトとしてスキル」は持っておきたいなぁ。

#さらに抽象的になってしまったような気もしつつ、、、。

ばんちょ~ 2006/05/28 02:22

silvwinさん、いつもトラックバックありがとうございます。
「ヒトとしてスキル」。
自分がヒトとして正しいと思えることをし、
それが自分以外のヒトにも受け入れられること、
それが「社会性」→「ヒューマンスキル」
なのかにゃぁ。
「ヒューマンスキル」という表現には抵抗を感じますが、
「ヒトとしてスキル」は忘れてはイカンナと、素直に思えます。


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/2986278

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

アイティメディアで、スキル/キャリア関連サービスを企画・運営しているチーム。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ikizama
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ