人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタント“つぶやき”をご紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

この間、某ネットベンチャーの社長さんと会食する機会がありました。
前職の先輩がその方とビジネスでお取引をしたことがあり、私が転職エージェント
なんかやっているので、会食の場を設定してもらったという経緯です。

社長さんは、最近は会社を大きくしていくため社員の採用にかかりっきりとのこと。
まだまだ新卒採用をできるフェイズではない、と中途採用に注力しているのですが、
「なかなかうまくいかない」と嘆いてらっしゃいました。
面接をしても「この人こそ!!」って思える人に巡り合えないそうなのです。
その候補者たちには、何が足りないのでしょう。

社長いわく“受身の人が多い”とのこと。

「ネット系の会社は常に新しい市場や製品を作らなければならない。同じことをして
いるとすぐに追い付かれるし、ビジネスを展開して行くうえでインフラが目まぐるし
く変わる。非常にエキサイティングでダイナミズムを感じられる環境だ。ただ、そこ
で働くには向き不向きがある」

「学校を卒業して長く成熟産業で働いていると、どうしても堅実なプレーヤーになり
がちだ。成熟した市場で闘っている会社はベンチャー企業より実績があって、ビジネ
スモデルも確立している。入社してもすぐに創造性など求められないから、言葉は悪
いが、ある一定の段階まで上司のいうことをそのとおり実行していればよい」

決して大手企業で働くことが良くないわけではないのですが、これから会社を大きく
していこうという状況下では、堅実なプレーヤータイプはいささか頼りないように、
その社長には思えたそうです。
いわれたことしかできない人ではなく、いわれたことしかできない環境を不満に思っ
ている人、そんな人に来てほしいと熱っぽく語ってらっしゃいました。

大学を卒業して就職した人の3分の1が、就職後3年以内に会社を辞めてしまうそうで
す。会社を選ぶときは、自分の性格をよく分析して成熟産業に身を置くのか、新興産
業にチャレンジするのかを決めてゆかないといけないみたいですね。キャラクターと
カルチャーは会社選びで非常に大事ですというお話でした。

アデコ 山口 孝之

*****

企業が 新しく人を採用するときには、キャリアやスキル以外にも
「社風に合うか」ということを慎重に検討します。
企業によって 求めるタイプはさまざまですが、山口さんが書かれたような
新興産業向きの方が成熟産業に入られたり、その逆で「相性が悪い」場合、
お互いにあまりシアワセにはならないことが多いからです。

シアワセになりたいなら、まずはMyキャラ分析から。

            “生きざま”ガイド 鈴木麻紀(キャラクター:お調子もの)

*本内容は、「週刊JOB@IT」のメールマガジンに掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

Special

- PR -
コメント

コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/2917977

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

アイティメディアで、スキル/キャリア関連サービスを企画・運営しているチーム。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ikizama
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ