ある朝、貧血クラクラポンの通勤電車の中で目に飛びこんできた
中吊り広告。毛色の違う2種類の雑誌が 同じテーマを第1特集として
(しかもご丁寧に 前後に並んで吊られていたので)ついつい気に
なってしまいました。
下流?下流ってナニ???
黄レンジャーこと千葉クンになんじゃもんじゃと聞いてみたところ、
「下流社会」という本がベストセラーなのだとか。
ベストセラーは黄レンジャーに借りることにして、気になる両誌を
買ってみたところ「下流」とは
勝ち組・負け組が二極化するなかで、中流社会の崩壊を示唆する『下流社会
新たな階層集団の出現』(三浦展著・光文社新書)がベストセラーとなっている。
下流とは、単に所得が低いだけでなく、人生への意欲が低い人たちのこと。
将来的には40%の人が下流になる可能性もあるとか。
(SPA! 11/29号記事冒頭説明より)
一億総中流時代が終わり、年収300万円以下のニュープアー層を
「下流」と命名。
不安感をあおるそのテーマが当たり、世は「下流」ブームなのだとか。
そのブームにのって、「下流になってもいいのか!」と脅すアエラと
「下流でもいいじゃないか!」と励ますSPA!
でもSPA! も読んでみると、イキイキ下流生活の例としてホームレス
が紹介されていたりして、本当は励ましているのか からかっている
のかチト微妙です。
しかし、負け犬とかさ、何でも名前をつけて現象化*するのはどうかしらん。
年収300万円といえば、ならせば月収25万円。
これってそんなにビンボーではないのでは?
ワタシたちの親や祖父母の時代-ちょっと前の日本-では、現代の
年収300万円クラス以下の生活なんてフツーだった。
でも、だからって誰も不幸じゃなかったと思う。
誰かと比べてどうだとか、「こっから下がビンボー」みたいな境界線
を引いたりしてるヒマがあったら、生きることや前に進むことに一生
懸命だったのでは。
「下流」ってやつは、「あがいてもあがいてもビンボー」ではなく、
「考えるヒマのあるビンボー」なところが不幸なのか?
また、「下流だと嫁も貰えない」ともあおるけど、年収300万円の男と年収
300万円の女が結婚すれば、年収600万円夫婦の誕生。
結構 ゆとりのある生活を送れるではないかと思うんだけど。
ちなみにアエラの記事は
「社会で上流に行くためには、コミュニケーション能力が必要」
という趣旨なのですが、そのタイトルの日本語にちょっと違和感。
対話力“が”ないと「下流」になる
じゃないかしらん?
* とあるセミナーで、リストラされて無職になった中高年のことを、
「エグゼクティブ・フリーター」と命名していて、思わずワラタ。
Special
- PR -Emie Kayama | 2005/11/27 15:52 |
下流といえば、読売ウィークリー2005年12月4日号の「年収300万円未満 団塊ジュニア世代「下流」200人の人生観」なんてのもありました。うーん。。。 |
maki | 2005/11/28 18:28 |
読売ウィークリー、アエラ……ハッ!!!! |
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