人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタント“つぶやき”をご紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

エンジニアと日々接している中で、「やりがい」という言葉をよく耳にします。
ところが最近何かで読んだのですが、「やりがいのある仕事」というものが
もともとあるわけではないのだとか。
「やりがい」とは、その仕事をすることで期待されたり、喜ばれたりすること
後天的に感じるものだということなのです。

確かにITエンジニアの仕事にもたくさんの職種があり、求められるスキル
(技術スキル、ヒューマンスキル)も違うのですが、同じ職種の仕事をしていても
「やりがい」を感じる人と感じない人がいるわけです。
そして、その仕事に「やりがい」を感じない人は、ほかの職種や会社を求めること
になるのでしょう。

仕事を探すときに、こちらの職種の方が高い技術スキルを求められているとか、
給与が高いからとか(それも大切なことですが)、そのような上下の視点から
だけでなく自分はどのようなときに一番「うれしい」と感じるのか、自分にしか
できない仕事は何なのか、ということを考えるのもよいのではないでしょうか。

「自分にしかできない仕事」ってそんなに難しく考えることではなく、
誰にでもあるものだと思います。結果は同じでも、そこに至る過程には
その人らしさがあり、マニュアルどおりではない何かがあるはずです
(プログラムのようなものでしょうか)。

私自身は自分で特別な何かができるわけではないのですが、幸いにもエージェントと
して、エンジニアの皆さんへ仕事や会社を紹介させていただく仕事をしています。
「一緒に悩んでほしい」、それが「自分への期待=やりがい」かなと思いつつ、
日々奔走しています。

「やりがい」は、「これがあなたのやりがいです」と人から与えられるものでは
ないのですが、それを見付けるヒントを一緒に探すことはできるかもしれません。
気軽に声を掛けてくださいね。

リーディング・エッジ社 加藤 千尋

*****

仕事でも趣味でも、それに自分が「やりがい」を感じるかどうかは
やってみなければ分からない。
「やりがいのある仕事」を探しているのなら、まず目の前の仕事を
やりきってみるといいのかも。
ね。

                     “生きざま”ガイド 鈴木麻紀

*本内容は、「週刊JOB@IT」のメールマガジンに掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

Special

- PR -
コメント
Lico 2007/02/17 22:13

はじめまして、Licoといいます。
日経コンピュータの記事にも載ってましたが、
IT業界で、中堅と呼ばれる35~40歳のエンジニアは
あまり「やりがい」を感じていないとか。

この記事にも載っているように
「やりがいのある仕事」というのは本来なくて、
「やりがい」は後天的に感じられるものなのかもしれませんね。

ところで、宣伝のようで恐縮ですが、
自分も今年の1月からブログを書き始めました。
よかったら遊びに来てくださいね。

また、このブログにもちょくちょく遊びに来ようと思います。
よろしくお願いいたします。

ばんちょ~ 2007/02/20 02:19

Licoさん、はじめまして。
中堅がやりがいを感じられなんて、残念なことですね。
個人的には「やりがい」も大切だけど、「アタシ、やったもんね」感はもっと大切。
人は、自分が成し遂げたことから自信をつける、そしてそれが「やりがい」にもつながると思うんだ。
Licoさんのブログも、おじゃましに行きますねー。


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/2860381

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

アイティメディアで、スキル/キャリア関連サービスを企画・運営しているチーム。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ikizama
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ