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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

[メモ] 渝新欧(重慶―新疆―欧州)鉄道開通でIT産業集積が進む重慶

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重慶から新疆ウィグル自治区、ロシアを経由してオランダのロッテルダムに抜ける貨物鉄道が開業したそうです。「新ユーラシア・ランド・ブリッジ」とも「渝新欧(重慶―新疆―欧州)鉄道」とも呼ばれる全長10,000kmの路線です。なお、「渝」とは、重慶市内にある嘉陵江の古称「渝水」に由来する文字。

関連記事をいくつか拾います。

中国国際放送局:重慶の国際鉄道、国内線が試験運転段階に(2010/10/18)
華龍網:渝新欧国際鉄道近い内に全線運行(2010/11/26)
華龍網:「重慶製造」ヨーロッパへの「グリーンロード」を開いた(2010/12/8)
人民中国:「新ユーラシアランドブリッジ」により世界経済の中心となる重慶
華龍網:渝新欧国際連絡輸送の試験専用列車が出発(2011/1/29)

これまで重慶から欧州に製品を運ぶには、重慶は長江の舟運が使える港湾都市でもあるので、船でいったん上海に出て上海から国際航路に乗せるルートが主で、これだとロッテルダムまで40日かかっていたそうです。これが新たに開業した「渝新欧鉄道」を使うと13〜14日でロッテルダムに到着するとのこと。大幅な短縮になります。

この新路線の開通による物流の効率化を前提としていたのでしょう。過去2〜3年のうちにHP、エイサー、フォックスコンなどが重慶に巨大な製造拠点を開設しました。

インターネットコム:HP+フォックスコン、重慶工場が正式調印、巨大 IT 産業基地が形成(2009/8/6)
華龍網:HP重慶第二期生産ラインが5月生産開始(2010/3/8)
富士通総研:集積する重慶市の電子情報産業と外資企業(2010/5/14)

富士通総研の記事によると、HPなどが構えた製造拠点の生産量は年間8,000万台(HP4,000万台に他社計4,000万台)。2009年に報道していたインターネットコムの記事では年間2,000万台規模で生産高約2兆8,000億円とありますから、単純にその4倍だとすれば11兆2,000億円。実際には何割か間引いたとしても、なおもって巨大な生産額の製造集積ということになります。

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