森崎修司の「どうやってはかるの?」:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 森崎修司の「どうやってはかるの?」

計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

「計測/メトリクス」カテゴリーの投稿

ET West 2012で登壇の機会をいただいたので同日の基調講演を聴講しました。マツダ原田氏の「超低燃費SKYACTIVテクノロジー誕生を支えたモデルベース開発 ~複雑巨大化するモノづくりへの挑戦~...

ソフトウェア開発において何らかの定量データを収集して、状況を推測しようとしたり問題を解決しようとしたりすることは一般的になっていると思います。データ収集の対象はコードカバレッジかもしれないですし、工程...

もう1ヶ月前くらいなのですが、オルタナティブブログ「グラフカタリスト」の伊藤氏のお話を伺いました(お話の詳細はこちら)。伊藤氏はアイティメディアでリサーチやアクセス解析をなさっています。お話は伊藤氏の...

Googleで実施されているというバグ予測の方法がブログで公開され(こちら)、ツールも利用できるようです(こちら)。Publickeyの記事での紹介で端的に紹介されていますので、時間がない方にお勧めし...

ここからタイトルのみ参照できる。従来ソフトウェアメトリクスは開発メンバやその周辺のメンバが中心となって、開発の進捗、予測、見積りを実施していた。ここ最近では、それがベンダとユーザの間でも使われるように...

ソフトウェアメトリクスにライフサイクルがあるように思う。メトリクス(このエントリでは管理指標と言いかえても差し支えない)によって意思決定する(判断する)者、メトリクスを報告する者の2者がいるとする。意...

TDDに関する報告(論文)を読まなければならないと思いながら、読めていなかった。日曜日にその機会があったので読んだついでにメモっておくことにした。たまたま、月曜日にTwitter上でTDDに関する議論...

「ソフトウェア開発の生産性」として、規模を工数で割り算したり、逆に工数を規模で割り算したメトリクスが用いられることが多い。見積りや開発の妥当性を確認するための1基準として使われていることが多い。個人的...

IEEE Transaction on Software Engineeringの論文Raymond P.L. Buse and Westley R. Weimer: Learning a Metri...

上司が定例ミーティングで紹介した国際会議の報告で聞いた話。IEEEやACMを冠しない国際会議(ヨーロッパには多い)で、IWSM/Mensuraという会議での発表での1つに、ルノーでソフトウェア開発に携...

社団法人情報処理学会ソフトウェア工学研究会主催で2010/1/21, 22の2日間でワークショップが開催される。「ソフトウェア開発マネジメント」セッションのセッションリーダを務めることになった。セッシ...

GQM+Strategies 2009/11/05
IPA SECのWebに「GQM+Strategies手法の適用(リンク先のページの下部)」という資料が掲載されている。ヨーロッパ最大の研究機関FraunhoferのInstitute of Expe...

東京証券取引所での事例を解説する記事の中で紹介されている。出典は、次のとおり。本エントリは、解説記事の一部抜粋だ。 清田 辰巳: 発注者視点からの工程別エラー管理指標の導入,SEC Journal, ...

財団法人経済調査会が発行する経済調査研究レビューにERPパッケージ導入の際の外部委託の有無に関する影響を分析した結果を論文記事として寄稿した。対象データは経済調査会が実施したERPパッケージ導入実態調...

ソフトウェア開発状況を把握するために計測をしても見返りが少ないという問題はソフトウェア開発に携わっていれば、一度は聞いたことがある話ではないだろうか。ここでの定量データは、不具合密度や開発規模のような...

情報システムを作るために必要となった費用を積み上げて対価にするのではなく、それ以外(たとえば、情報システムが生み出した価値)も考慮にいれて対価を決めようとするのがパフォーマンスベース契約。報告書は20...

What Type of Defects are Really Discovered in Code Reviews?というタイトルの論文がIEEE Transaction on Software E...

マスコミに属する記者の方の意見として「本当のことを言う」という記事が日経ITProにある。マスコミへの批判のこと、テレビ番組の質の低下、米国人ジャーナリストが語る本当のことを言えない環境を作ってしまう...

表題は、日経コンピュータの2008/12の記事(最近、Webページ化された)のもの。他にも「成功の決め手は『定量管理』」がある。アンケートで回答が得られた814企業の結果にもとづく結果だそうだ。ここで...

プロジェクトの作業を段階的に詳細化し記述するWBS(Work Breakdown Structure)。その末端の作業(リーフノード)の予定工数を8人時以上80人時以下にするとよい、という話を聞いて自...

表題はオムロンソフトウェア社長竹林氏が執筆された記事のタイトル。プロジェクトマネジメントマガジンNo.8 p. 48~53に掲載されている。PM Conference2008でも話をされていて拝聴した...

一方は「かたいことは言わずにぎりぎりまで作れる」もう一方は「事前に合意した基準を守り、あらかじめ合格しておかなければならない」だ。サービスプロバイダにはこれまでもあった話だが、その局所的な動きが広くI...

表題は、東京証券取引所の次世代取引システムの開発での取組み内容を東証の鈴木CIOが紹介されている論文(出典は後述)のタイトルだ。論文では、証券取引所をとりまく状況を4つ挙げている。そのうちの1つとして...

2007年秋のJAL, JASの情報システムの完全統合の際の話だそうだ。詳細はこちら。過去にあまり実績のないソフトウェア/システム、実績のない規模のものを見積る際に、サブシステムやサブプロジェクト単位...

ソフトウェア開発に携わり、周りから職人と称される複数のエンジニア、自身の技術をとても大切にしている複数のエンジニアから聞いた話。それなりにニーズがあるのではないかと思う。「誰かに見せる前に何らかのソフ...

情報検索では検索結果の評価として一般に正確性の適合率と再現率が使われる。Group lensやamazonの推薦で有名なリコメンデーション(情報推薦)に限定すると評価指標が増える。次の文献では下のよう...

今年3月くらいに、businessweekのアップルの設計プロセスの記事を読んだ。オルタナティブブロガの松尾氏のエントリ(Appleのデザインプロセスの秘密)経由だったと思う。記事にある「Paired...

曖昧になりがちな非機能要求を計測可能な指標とすることは事前合意やスムーズな開発に必要になる。しかしながら指標による検討が難しいのが現実だろう。社団法人日本情報システム・ユーザー協会による「非機能要求仕...

エンピリカル(empirical)って何ですか?という質問をいただくことが増えてきた。エンピリカルソフトウェア工学に関する質問に対しては「技術や手法を開発するだけでなく、実際の開発にあてはめ、技術や手...

IPA/東芝 平山氏の奈良先端科学技術大学院大学での講演「組み込み業界の現状について」の中の1トピック。組込みソフトウェア開発の特徴/状況と計測項目について興味深いお話を伺った。ここ半年で、IPA 田...

要求仕様や設計書作成のメトリクスとしては、要求仕様や設計書のページ数とレビューの指摘密度やチェックリスト密度が代表的なようでこれらを収集されているところは多いのではないだろうか。 UMLなどの形式的手...

最近、いくつかのワークショップや会議で性能(設計)の記述方法に関する議論を聞いた。機能仕様の記述がこなれてきたことや組込みをはじめ性能要件がより重要になっていることがきっかけではないかと思う。前にここ...

はかって数値化すると数値だけが一人歩きしてしまい、本来期待していた効果が得られないことがある。ソフトウェア開発においても、たとえば工程移行審査や出荷判定に不具合発見数(密度)等の計測値に頼りすぎると、...

日本IBMの細川氏、渡辺氏、原氏、徳氏のJaSST'08でのご発表(ご登壇は細川氏)。タイトルは「定量メトリクス・データによるDefect Preventionの実践」。前回に続いてJaSST'08東...

タイトルは「Software Quality in 2008」。1/30, 31に東京で開催されたソフトウェアテストシンポジウム(JaSST'08 Tokyo)の初日にCapers Jones氏の基調...

1/21に経済産業省のWebサイトでSaaS(Software As A Service)向けのSLAのガイドラインが公開された。 ガイドラインなので、具体例はそれほど多くないが、巻末の表に掲載されて...

名古屋で開催されたAPSECという国際会議併設のATGSEというワークショップに参加して、SPI and Benchmarking in ChinaというタイトルのDehua Ju教授の基調講演を聞い...

前にどのようなデータを対象として規則性をみつけるか対象データ例を述べた。今回は、どういう規則性がみつかってどういうことがわかったかを述べる。ここを読まれている方には手法についてあまり細かく書いても退屈...

データをとってしまったもののどう使ったものか..という状況は結構ある。前に書いた収集したデータをコミュニケーション活性として使ってみてはという提案についても反応が多かった。 しかしながら、集めたメトリ...

ツール導入の方法や効果というトピックをここ2, 3ヶ月でよく聞く。ツールの導入の経験はいくつかさせていただいているので、その難しさについては理解しているつもりである。特に、開発と密接に連携するようなツ...

ここ数ヶ月、個人的に気に入っているのと賛同や建設的なコメントをいただくことが多い話。「透明性のある意思決定」。ソフトウェア開発時の定量データを収集し、それを意思決定の基準や判断材料に使う。特段ソフトウ...

ソフトウェアの開発規模が大きくなるにつれ、多くの組織では何らかのメトリクスを計測し異常の検出に使っている。もちろん、はかることによるオーバヘッドが無視できない、はからなくてもうまくいっているのであれば...

粉飾決算の疑いが広まり2001年に経営破綻したエンロン(Enron Corporation)の社員(の一部)がやりとりした150万通のメールが公開されている。電子メールは訴訟を起こそうとする人だけの興...

前に書いたとおりですが、メトリクスが少しずつ浸透しつつあるようで、共同検討でも比較的話題にあがりやすいので、メトリクスについて少し書いてみます。NASAで開発したソフトウェアのメトリクス(ソースコード...

前に不具合密度の話を書きました。共同研究の検討や相談や雑談を通じて感じたのですが、この指標は業界や業種によって受け止められ方がかなり違うようです。今回はこのあたりの話を。 まず、改めて不具合密度の話を...

ご存知の方も多いと思いますが、サービス品質を保証することを目的としたSLAという取り決め/コミットメントがあります。ネットワークの分野では比較的浸透しているのか、インターネット通信サービスでは、NTT...

途中でネタ切れになるかもしれませんが、最初くらいは、はかることをテーマにしたいので時事ネタでも何でもありませんが計測の話を書きたいと思います。 ソフトウェア開発中のソフトウェア品質を計測する指標の1つ...

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プロフィール

森崎修司

森崎修司

ソフトウェア開発に携わる方に気づきを提供することを目指し、ソフトウェア開発の定量化/効率化/高品質化の動向を国内・海外、実務・研究から多面的に紹介し、研究者の視点、自身の業務経験をふまえた視点から考察します。現在、名古屋大学 大学院情報科学研究科 准教授。

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