オルタナティブ・ブログ > 森崎修司の「どうやってはかるの?」 >

計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

ERPパッケージ導入委託の見積り根拠 - 133社分の調査データから

»

財団法人経済調査会が発行する経済調査研究レビューにERPパッケージ導入の際の外部委託の有無に関する影響を分析した結果を論文記事として寄稿した。対象データは経済調査会が実施したERPパッケージ導入実態調査。

ERPパッケージ導入~次期バージョンへのバージョンアップまでの4フェーズ(1. 要件定義~パッケージ選定、2. 構築・設定~テスト・導入教育、3. 保守・運用、4. バージョンアップ)において、パートナーに外部委託する要因を抽出している。詳細は経済調査研究レビューをご覧いただきたいが、以下はそのうちのいくつか。

  • 開発の初期においては、過去の実績やパートナからの見積り等が見積り根拠として挙がったが、開発フェーズが進むにつれ、見積り根拠はパートナによるものが増えてくる。
  • フェーズ3(保守・運用)では見積り根拠がパートナの見積り、成果物が作業報告書という委託先主導といえる要因が挙がった。
  • フェーズ2(構築~導入教育)では外部委託する要因として顕著なものは調査項目にはなかった。

ERPパッケージの導入に関わる方々はどう感じられるだろうか。

Comment(0)