パブリッククラウドIaaSの新規契約の約8割は、オンプレミスや専用ホスティングなどの既存システムからの移行
調査会社のIDC Japanは2014年5月7日、「国内データセンターサービス利用に関する企業ユーザー調査結果」を公表しました(ニュースリリース)。
企業ユーザーがどのシステムからコロケーションやホスティング、パブリッククラウドIaaSなどの事業者データセンターサービスに移行したかを調査し、移行前は自社データセンター(サーバールーム)の利用が最も多くなっています。
出所:IDC Japan 国内データセンターサービス利用に関する企業ユーザー調査結果 2014.5.7
事業者データセンターサービスでは、コロケーションなどの柔軟性の高いサービスから、専有ホスティングなどのより標準化された安価なサービスへシフトする傾向が多くなっており、保有から利用の流れが確実に進行しているとしています。
アンケートの数値(=n)では、パブリッククラウドIaaSへの移行のユーザ数が最も多く、コロケーション、仮想専用ホスティング、専用ホスティングなど既存システムからの移行が約8割を占めています。
パブリッククラウドIaaSから他のサービスに移行するケースは少なく、パブリッククラウドIaaSは、コロケーションをはじめとした事業者データセンターサービスの受け皿的にもなっており、今後もパブリッククラウドIaaSへの移行の流れは増加傾向にあると考えられます。
こういった状況を踏まえると、オンプレミスからクラウド、専用サーバーから仮想サーバーといったように、移行を支援するクラウドマイグレーションに関するサービスやコンサルティングへのニーズは益々増えていくと考えられ、クラウドインテグレーター(CI)の役割はさらに注目度が高まっていくことでしょう。