T-01Aのビジネスへの活用を考える
先日、iPhoneを購入した方と食事をしました。私はT- 01Aを持っているので、お互いに使っていて便利と感じる点を情報交換しました。やはり、iPhoneのインターフェイスの完成度は高く、iPhone向けのアプリケーションも充実しており、iPhoneの画面に適したアプリケーションの設計をされている点はやはりすごいと思いました。
対して、T-01Aはやはり、インターフェイスに何がやや難があります。東芝のオリジナル画面と、Windows Mobile用の画面、そしてKinoma Playの画面と別々のつくりになっていますので、ユーザにとっては少々慣れるかもしれません。アプリケーションにおいては、iPhoneとの違いは大きいのですが、ビジネスの利用という点はどうでしょうか。
T- 01Aでは、Office Mobileができるという点は非常に大きいと思います。ワードもパワーポイントもEXCEL等もかなり快適に動作します。特にパワーポイントは、PCで作成した資料をそのまま、T-01Aの画面に映しだすことができるため、お客様のさっと出してお見せするには重宝できるでしょう。
また、打ち合わせのときにもT-01Aを持ち運ぶようにしています。会話の中で何かわからない内容があったときに、即座でWebで検索をして、その場で情報を共有することもできます。パソコンを使って調べるのは、その場のネットワーク環境や会議スペース等によって利用することが難しい場合もありますが、T- 01Aの場合は特に環境を意識することもほとんどないでしょう。
1週間ほど前に日経新聞の2面を使って、T-01Aの広告記事が掲載されていました。ターゲットとしているのは、コンシューマユーザではなく、ビジネスユーザ向けの文言を並べていました。例えば、会社に戻らず作業ができたり、メールを受信や送信ができるといったメリットが紹介されています。
普通の携帯電話では、メールを読み、ファイルの閲覧等、利用用途はある程度制限されていましたが、T-01Aの場合は、処理速度や画面の大きさ、Office系ソフトの搭載などで利用用途の範囲は格段に広がるのではないかと考えています。
2008年10月にベリングポイントがiPhoneを1000台ほど導入したという事例がかなり大きく取り上げられていました。しかしながら、ベリングポイント以降の大規模な企業の導入事例をあまり目にすることはありません。
コンシューマー用途を考えると、アプリケーションの充実度やインターフェイスの完成度など、ダントツでiPhoneがいいでしょう。しかしながら、ビジネス用途で考えるとそうではありません。BlackBerry等、ビジネス向けのスマートフォンが台頭しており、少なからずT-01Aもビジネス利用向けの選択肢の一つとなるでしょう。いずれ、T-01Aの企業の大規模な導入事例が紹介されることを期待しているところです。