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iPhone,T-01A,HT-03A登場で携帯向けアプリ配信の大競争時代へ

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6月末に日本においてiPhone、Window Mobile搭載のT-01Aが発売されました。そして7月10日にはAndroid搭載のHT-03Aが発売される予定です。国内においてはBlack Berryも含めて、世界で展開されている携帯向けのOSを搭載したスマートフォンがほぼ勢ぞろいしたという状況です。

しばらくは、既存でインストールされているアプリケーションを利用するかと思いますが、ある程度マスターするようになれば、コンシューマーユーザはより高いレベルの活用、そして企業においては、外出の営業マン向け等ビジネスの活用方法についても検討を始めていくことでしょう。

スマートフォンの利活用においては、やはりアプリケーションの充実度が重要となってきます。これまではドコモのiモードやKDDIのEZweb等国内のみのサービスでしたが、これからは、パソコンのように世界で利用されているアプリケーションも選択肢に入ってきます。アプリケーションの提供形態は、国内においては携帯事業者が主体となっていましたが、世界市場においてはそうではありません。

2009年の5月下旬に、ノキアが「Ovi Store」を開始しました。ノキアは世界におけるシェアで約4割を占めており、一気に携帯向けのアプリケーション市場を大きく変える可能性を持っています。

また、グーグルも2008年10月に「Android Market」を既に開始しており、日本でのHT-03Aの発売で「Android Market」への認知度と利用頻度は一気に高まることになりでしょう。そしてマイクロソフトも2009年後半には、「Windows Marketplace」でWindows Mobile6.5向けに提供する計画を立てています。私も利用しているT-01AがWindows Mobile 6.1なので果たして利用できるようになるのか気になるところです。

そして、現時点でダントツのアプリ数を誇っているのは、iPhoneの「App Store」です。2009年4月下旬の時点で、アプリ数は3万5000本以上でダウンロード数が10億本を突破しています。これだけアプリケーションが充実していれば、コンシューマユーザの利用やビジネス利用等様々な可能性が考えられます。そして開発者側にとっても魅力的なマーケットです。ちなみにアプリの収入分配率はiPhoneの場合は、開発者が7割、アップル側が3割となっており、「Android Market」や「Ovi Store」そして「Windows Marketplace」も原則7対3の比率となっています。

携帯向けのアプリケーション市場は、パソコンの市場と比べるとまだまだ未成熟であり、世界市場においては携帯電話の利用者がパソコンよりも大きいことを考えるとかなりの大きな市場が形成されることが予想されます。アップル、グーグル、マイクロソフト、ノキア、そして国内携帯事業者と携帯向けのアプリ市場は大競争時代に突入したといえるでしょう。

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