知的インプットの危機
知的インプットの「王様」。それは読書。週刊東洋経済2008.6.21に、「最強の読書術 ~どう探し、読んで、活かすか!」という特集が組まれていました。その中で興味深い部分を一部ご紹介します。
登場してもらった「知的生産の達人」たちは実に多彩。(中略)彼らには一つの共通点があることもわかった。それはほとんどテレビを見ないということだ。地上派テレビは数あるマスメディアの中で最も万人受けする情報を提供する媒体だ。そのキーワードは「誰にでもわかり、ウケる。」
こうした番組に慣れ親しんでいるビジネスパーソンは少なくない。しかし、そこからだけ情報を受けていると、頭の中は、無難だがつまらない最大公約数的な発想に陥ってしまう危険性が大だ。(中略)つまり、われわれの知的インプットは、極めて二極化された、歪な世界に置かれているわけだ。
今、この“危機的”な知的インプット状況に対する反作用が『本を読む本』のブームの意味するところとしています。また、毎日1時間テレビや携帯を見るか、読書をするかの二つの週間の違いは、10年後、後戻りできないほどの知的格差が生まれるとしています。
そういえば、私もテレビをあまり見なくなりました。家では、子どもや家内が見ているので、そのときは隣でパソコンをたたいているか、本を読んでいます。
テレビは主に夜のワールドビジネスサテライト、そして朝も最近民放からNHKを見るようになりました。テレビからアナウンサーや芸能人の主観的な意見よりも客観的な事実(Fact)を求めるようになった気がします。客観的な事実や情報に対して自分がどのように分析し、思考するかということに自分の関心事が移ってきているような気がしています。
数年前まではほとんど本を読むことはありませんでしたが、ちょうどブログを書き始めるようになった頃から本を1ヶ月に少なくとも4~5冊は読むようになりました。この1年間、毎日ブログを書き、情報をアウトプットしているため、アウトプットする以上に情報をインプットしなければと思うようになりました。ブロガーとして毎日情報を発信するという目的がしっかりとしているため、本をたくさん読みたいという気持ちが働いているのかもしれません。
知的インプットの危機的状況に陥らず、後戻りできない知的格差の当事者にならないよう、是非、読書に投資をし、読書術を見につけてみてはいかがでしょうか?