坂本史郎の【朝メール】より:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 坂本史郎の【朝メール】より

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

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おはようございます。

天候の変化が激しいですね。今朝は冷たい風の雨。

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===ほぼ毎朝エッセー===

昨日訪問したC市にあるA生命保険さん。

一時期の不安定だったトラブルが、仮想環境の設定値見直しでピタッと収まりました。
ようやく安定稼働を始めたので担当者引き継ぎとなったとのことです。

ご挨拶もかねて訪問する機会をいただきました。

製品の最新バージョンによるMDM機能や、新UIでメールがサクサク動く様をデモしました。
いつもながらデモをしながら説明するのには知恵を使います。

相手が何に興味を持つのかを細かな反応をもとに想像力を働かせて、
そのときそのときの構成をアドリブで変更しながら実施しているのですね。
相手の聞きたいことをお見せする工夫が必要なのです。

==

さて、一通りお話が終わった後でのことです。
CACHATTOの運用をしてくれていたSさんという方から質問がありました。

Sさん:「代表取締役がわざわざこんなところにまで?」

私:「はい。私はCACHATTOのデモ要員なので(笑)。
 実際にヒントをいただくには直接お話しするのが一番なのです。
 この会社は13年、CACHATTOはもう10年もやっているのですよ」

Sさん:「そう。10年ですね…私もCACHATTOを知ったのは10年前です。柏の方で」

私:「え?柏といえば、もしかしてあの、三井生命さんにいらしたのですか?」

Sさん:「はい、別なシステム会社から出向して担当していました」

私:「え、でも、10年前のCACHATTOというと…」

Sさん:「はい。赤いお弁当箱がやってきましたよ(笑)」

私:「あの赤い筐体ですか…」

==

突然、フラッシュバックしました。

柏と新横浜と滋賀にある3か所のお客様で火を噴き苦戦していた時期を思い出しました。
当時はCACHATTOを、アプライアンスでなんとか売ろうとしていました。

赤い筐体のパソコンサーバーにプログラムを仕込んでそれを販売する。
LANケーブルにカチャッとつなぐだけでケータイのリモートアクセスが実現できる。

そんなコンセプトの製品を創ろうとしていました。

そのパソコンは、コンデンサーのロットが悪く、滋賀では液漏れで煙、物理的にも火を噴く。
不用意にハードに手を出してはいけないと、痛い形で勉強した※いきさつも。
(※英語では"Learning the hard way"という表現をします)
そもそも、各社のシステムとの連携もカチャッとどころか半年がかりで調整する有様でした。

「これでは『ちっともよくないじゃんネット』じゃないですか…」と、よく苦言を聞きました。

後から聞いたのですが実はSさん、三井生命時代にCACHATTOの運用をされていたそうです。
だからA生命保険でもご担当になられたとか。

もしかして10年前にお会いしていたかも知れないです。
はっきりと覚えていないことがちょっと恥ずかしく思えました。

==

「10年ひと昔」とは言いますが、10年で物事は本当に色々と変わります。

そして、この業界での人の循環というのか、巡り合わせというのか。
狭いです。人の流動性が高いこともあるのでしょう。かならず巡ってくるようです。
そして改めて「積み重ねるように、事業をやっていて良かったな」と思ったのです。

愚直に「創り込み」が続けられるように、資金繰りをしながら。
方針を変えることなく、ひたすら同じ方向に重い鉄車を回して。

日々は本当に少しずつの変化、残酷なまでに変化が少ないです。
それでも、見事にそれが着実に積み重なって変化を起こしていきます。

CACHATTOも今はお客様も増え、すでに500社、15万ユーザーを超えています。
事業もしっかりと健全な利益率と成長を続け、10年前とは全く違います。

10年スパンで愚直に変化を重ね続けられること自体が幸運なことだと実感したのです。

==

「お客様に『それe-Jan!』と言い続けてもらう」という社是。

改めて「e-Jan」についての重さと価値がどこにあるのかを考えさせられました。

ちなみに「いいじゃん」と書かずに「e-Jan」としているのには、
深~い「日本ローカルでグローバルな事情」があります。

関西の方々に「いいじゃん」と言うのが嫌われると聞きますが、
「e-Jan」をスペイン語読みすれば「ええやん」になるからなのですね!

==

■関連記事

あまりにも実感通りな「大きな鉄の弾み車」のイメージ

Shiro Sakamoto

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坂本 史郎

坂本 史郎

e-Janネットワークス株式会社 代表取締役。
東レ、バージニア大学MBA、IT企業創業とユニークな経歴。コミュニケーションデバイスと組織の理想形を追い求める。

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