ベンチャー企業に掃除当番があるなんてガッカリした?
おはようございます。
今朝は名古屋に向かう新幹線の中からです。青空、みごとな五月晴れ。
富士山がよく見えます。
===ほぼ毎朝エッセー===
「自分はプロフェッショナル職。
掃除なんかは掃除のおじさんとかおばさんに任せておけばいい」とか、
「掃除をすればその人の職を奪ってしまうことになる。
だから自分はあえて掃除はやらないんだ」とか。
掃除についてこのように思っている人は多いと思います。自分もそうでした。
東レの本社にいたときには業者が入ってくれる一方、
工場配属になると掃除当番とか掃除の日がやってきて自ら掃除をする。
学生時代も留学時代も自分では学校の掃除はしません。
だから、「掃除当番なんて…」と思っていました。それが普通かもしれません。
なぜ工場だから掃除をするのかさせられるのか。精神論のような気がしていました。
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実際に会社を経営してみると考え方が変わったりするものです。
セキュリティを考えてみましょう。
誰もいない会社の執務室に掃除の業者が入り込むというのはとてもよくないことです。
自宅に外部の業者がカギをもって勝手に入って掃除をしていってくれる。
そのようなサービスにはどうしても不信感を持ってしまう。想像すればわかりますよね。
工場にも機密事項は沢山あります。だから自分たちで掃除をしていたのでしょう。
もちろん、執務室でも「すべて片づけて施錠をすればいい」という考え方もあります。
片づけが苦手な人が多いうちの場合、「自分たちで掃除をする」というのが最適解でした。
だから掃除当番制で掃除をしてもらっているのです。
だから皆さん、片付け上手なって業者に入ってもらうというのも選択肢なのですよ。(笑)
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実際に、きっと久々に会社の掃除当番などというものを体験したと思われる、
先月からメンバーとして新規参加しているIさんの日報にあった一言が印象的でした。
「初めての掃除当番でした。きれいにするのはとても気持ちのいいものですね。
仕事も気持ち良くできると思います」と。
オフィスも掃除をするとわかるのですが、結構愛着がわくものです。
工場の機械や設備、家や庭、あるいは車なども思い当たりませんか?
自分で手をかける、メンテナンスする、きれいにする。
こういったことはその対象に魂がこもる感覚がして、好感をもってしまうものです。
あえて手をかけてみるということの大切さ。
それをこの「掃除当番」ということから学べているのかも知れません。
ちなみに4階は公共ゾーンなのでセキュリティリスクが少ないです。
それなので、4月からは業者に入ってお掃除をしてもらっています。
掃除当番は、精神論ではなく、ちゃんとした理由とともに実施することが大切かな、
と思っています。ルールはそのちゃんとした理由を元に合理的に変えていくのです。