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おそらくは、このあたりの地主なり大農家なりの家だろうと思うのだけど、玄関も関東では珍しいそりのある瓦屋根。
ちょっと、そこらにあるようなお宅ではないので、気になっている。
その敷地には、こんな「昔はすっごくモダァンな住宅」だったのではないかと思われる家もある。
むむむ。
あっちゅーまでした。
ところで、読むべき本を並べてみたら、
やっと小田切博『戦争は「マンガ」をどう変えるか』を読み終え(もちろん必読の面白い本であります)、感想書いてる余裕もなく中野晴行『謎のマンガ家酒井七馬伝』を読み進めているんですが、何せ「遅読の王」を自認するあたしゆえ、一体これだけの本をいつ読み終えることができるのか。
ひぇ~~~~。
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4月2日(月)アニメ『鉄コン筋クリート』
ふと思い立って『鉄コン筋クリート』のアニメを六本木に観にゆく。
ふむふむ、なかなかよくでてる。3DDGの世界はよく作りこんである。僕としては、白黒の質量を感じる松本大洋より押井守の『イノセンス』の世界を連想した。東京というより大阪にも近い気がするし、中洲という設定になっているので博多も連想するけど、中心から放射状に広がる道路はパリみたいだなと思った。昭和30年代の車や看板建築はたしかに昔の東京っぽいけど、あきらかにバンコックやバリの意匠も錯綜してあり、どこにもないけどありそうなエキゾチックなアジア都市の混沌っていう感じなのだ。
見終わって
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4月1日(日)珍しや同世代の結婚
日曜、もう満開を過ぎて散り始める桜を近所のあちこちで見ながら、夕方、銀座で大学時代の先輩・長谷川明氏の結婚披露パーティがあった。長谷川氏は卒業後、朝日ソノラマに入って労組を作り、アラーキーの写真集をはじめて出し、また彼が「マンガ少年」誌を紹介してくれて、僕の数少ないストーリー・マンガ連載『スペース・ドリフターズ』を始めることになったという人。
とにかくもう博覧強記、記憶力抜群の人で、恐るべき人だったが、フリーになってヒンドゥーの神々の本とか相撲の本を出し、しかしその後僕のまったく知らないうちに色々あって病気もし、九死に一生をえて結婚・・・・というめでたい話のようであった。
それにしても、
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3月31日(土)夕方から中野晴行氏の著作10冊目記念会
神田のそば屋(尾張屋本店)で「中野晴行氏の著作10冊目記念会」なるものがあり、駆けつける。例によって「あたしの本は売れない」を連発する中野氏。主賓なのに下働きみたいに動き回って落ち着かない。「あたしの本は売れない」は、まぁ芸人であればボヤキの芸だから、そう思って温かく見守っても(笑)いいのだけど、本人が知らないうちに「エライ人」になっているので(僕もそうなんだろうね、ふう)じつは誰もツッコンでくれないのだ。しょうがないので、僕がツッコンでおきました。そのへん自覚して、ボヤキ具合や低い自己評価も修正しないと、色々大変なんじゃないかなー、とか思うのであった。かといってエラそうにしろ、という意味ではもちろんないんですけどね。
ま、とにかく喜ばしいのであります。
あ、それで仕切りをしていた中野氏の担当・筑摩書房の青木氏は、じつに大和書房時代に『夏目房之介の漫画学』、すなわち僕の最初のマンガ(批評的)エッセイ集を85年に刊行した人なのだった。その後、筑摩に転じて、『不肖の孫』とか、僕の本を何度か出し『あの頃マンガは思春期だった』を文庫にしたり、けっこうつきあいの古い編集者である。僕のマンガ批評については、フリーの小形克弘氏とこの青木氏が生みの親といってもいい。
元奥さんと息子たちとで向ヶ丘遊園の生田緑地に花見に。
でも、ちょと早かったね。東京はかなり咲いてたけど。
それより花粉がひどくて、花見のあと元奥さんの家にいったんだけども、僕以外全員煙草を吸うので部屋の窓開けていて、結局帰ってから発症した。やれやれ。
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