人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でITエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”を紹介します。
さてさて、本日の“つぶやき”は……
 
*****
 
「転職したい」「転職した方がいいのかな?」と少しでも考えたときから、
あなたの転職活動は始まっています。
 
私は、日々転職希望者とお会いしていますが、すでに離職中の方や退職日が
決まっている方というのは多くありません。そのため、ほとんどの方は、
多少なりとも迷いを持った状態で転職活動をされているのだと思います。
「現職に残った方がいいのではないか?」
「転職をするとしても、いまのタイミングがベストなのか?」
「自分の経歴は、いまの会社以外でも評価されるのか?」
……あなたはどうですか?
 
私は、この迷いを完全になくしてから転職活動を開始する必要はないと思います。
採用する企業の立場からすれば、入社意思や高い転職志望を持って面接に
望んでほしいとは思います。しかし転職希望者の立場から考えると、悩みながら、
迷いながら転職活動をして、周囲の方に意見を求めたり、市場の情報を集めたり、
その企業で働いている方と直接お話をしたりすることで、転職に対する方向性や
キャリアパス、転職のタイミングなどが見えてくるものだと思います。
ただ、周囲の意見に振り回されないでいただきたいですけどね。
 
そして実際に企業面接に行く段になったら、真剣に面接対策を行い、自身のキャリア
について突き詰めて考えて分析し、業界の知識やさまざまな情報を取得しましょう。
私自身もそのように転職を経験し、ようやく現在の職業にたどり着きました。
 
おそらく、転職をしたいと考えながら転職活動をせずに同じ会社で働き続けるのと、
転職活動をしてみて「転職をする時期はいまではない」という判断をして会社に
残って働くのとでは、その後の仕事の仕方やスキルの積み方、キャリアパスが
異なってくると思います。
 
迷ったときは、さまざまな立場の方の意見を聞くことです。
そして、それらの情報を踏まえて(振り回されずに)、ご自身で選択しましょう。
そのときに、私が相談相手の1人になれるといいな……と思っています。
転職活動を機に、ご自身のキャリアプランについてあらためて考えてみていただ
ければうれしいです。
 
 
 
                 ベインキャリージャパン   橋川 久美子
 
 
 
*****
 
白馬に乗った求人企業(?)がやってくることはまずありませんから、
何か満たされない思いがあるときは人の話を聞いてみる、動いてみる。
そうしたら、青い鳥は案外自分のいまいるところにいるかもしれない。
 
なぁんてね。今日は童話っぽくまとめてみました。
 
 
 
                    生きざま番長 鈴木麻紀
 
 
※ 本内容は、メールマガジン「週刊JOB@IT」に掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

Special

- PR -
コメント
Jilsovao 2008/02/29 23:30

こんにちは 思わず自分のこれまでの実績をどっぷり考えてしまいました。最近思ってた「まず誰かに聞いてみよう!」という発想もビッタシ当てはまり、軽くシンクロニシティを感じました。
「僕、これからどうしようか悩んでるんです」
「そうか、で、どうするつもりだ?」
「できれば、この経験を生かしたいんです!」
【jilsovao的教訓】
「銀杏早割り選手権トップの実績はどこで評価されるか?まだ先は見えていない」

ばんちょ~ 2008/03/03 02:55

Jilsovaoさん、こんばんは。
大切なことって、最終的に決断するのは自分なんだけど、
周りの人の意見を聞いてみたり、周りの人に自分の考えを聞いてもらうのって、
結構役立ちますよね。
新たな選択肢に気づいたり、考えの整理ができたりする。
そんな話を相談できる人がいるのは、幸せなことだーにゃー。
ねー。


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/11856958

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP


プロフィール

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

鈴木麻紀と丸の内ファイブ

アイティメディアで、スキル/キャリア関連サービスを企画・運営しているチーム。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年6月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ikizama
カテゴリー

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


Special

- PR -
最近のトラックバック
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ