人生の重大な転機の1つ「転職」。
毎週月曜日は、人材紹介会社でエンジニアの「転職」と向き合っている
キャリアコンサルタントの“つぶやき”をご紹介していきます。
さてさて、本日の“つぶやき”は……

*****

去る4月16日に春季の情報処理技術者試験が行われました。
皆さんの中でも受験された方がいらっしゃると思います。

今年はソフトウェア開発技術者試験が春と秋の年2回実施となり、
テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験も新設されるなど、
いままでとは違って対策が立てにくかった試験だったように思えます。

情報処理技術者試験は、経済産業省が認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する技術者から、情報システムを利用する
エンドユーザーまで幅広く活用できる試験として認知されています。
中途採用の際にスキルを測る指標としている企業も一時期よりは減り
ましたが非常に多くあります。

ベンダ系の試験とは異なり、ITにかかわる方なら、ほぼすべての人が
知っているということもあり、多くのエンジニアから
「やはり情報処理試験は取っておいた方がよいでしょうか?」
と聞かれます。

その質問の意味するところは、医者や弁護士のように何か特別な仕事
ができる国家試験ではありませんし、春と秋にしか受験することがで
きないので、つい敬遠しがちとなってしまい「転職する際に有利であ
れば取得する」ということなのでしょう。

基本的には、資格より経験を重要視するのが中途採用です。

ですから、資格を持っているからといって転職に成功するわけでも、
年収が上がるわけでもありません。
しかし私は、自分の知識を体系化する意味で、情報処理技術者試験に
限らず、定期的に受験をして知識に合わせた資格を取得することをお
勧めしています。

転職であこがれの会社に入社することが夢である方もいるかもしれま
せんが、入社後どれだけ新しい知識、スキルを身に付けられるかが、
キャリアにおいては非常に重要となります。

情報収集に積極的な皆さんであれば日々新しいことを吸収していらっ
しゃるとは思いますが、それに加えて学んだ知識を体系化していくこ
とができれば、転職後も幸せなキャリアが開けると思います。

テクノブレーン

*****

ITエンジニアに資格は必要なのか?
@IT自分戦略研究所の記事会議室でも、よく取り上げられるテーマです。

「何にとって必要」か、でその答えは変わるのかも。

転職のため?自分のため?
→転職のためだとしたら、入社するため? 入社後、活躍するため?
 →入社するために必要なのだとしたら、履歴書に書くため? 必要な
  知識を事前に身に付けておくため?

だんだん分かってきたでしょ? (余計分からなくなったかも)

                             生きざま番長 鈴木麻紀

*本内容は、「週刊JOB@IT」のメールマガジンに掲載された「エージェント ウラ日記」に加筆修正したものです。

鈴木 麻紀

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コメント
ks 2006/05/29 13:01

結局稼ぐためじゃないですか?

argo 2006/05/29 14:43

無論、資格手当ての為っす。

生きざま番長 2006/05/30 12:20

ksさん、argoさん、ありがとうございます。
お二人は「給与を増やすため」ですね。
それも、大切な理由だと思います。
だとしたら、どの資格を取ったら手当てが出るのか、
将来的にも稼げる資格なのかってとこが、検討ポイントでしょうか。
そういう目的では、今ならどの資格が強いのなぁ。

長男 2006/06/16 16:19

IT系の資格なんか片っ端から取っていけばいいですよ。
取らなくてもいいなんて意見は、結局のところメンドクサイの言い訳じゃないですかね。

生きざま番長 2006/06/18 17:01

おっ 力強いコメントですね。
番長の中には“営業部長”と名づけている人格が潜んでいるのですが、彼も
「ガタガタ言わずに取ってみろっ!」
と言ってます。


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