こんにちは! 生きざま番長 鈴木麻紀です。
「番長は仕事ばかりでつまらない人生を送っているのでは」と一部の人
に思われているみたいなのですが、いやいやそんなことはありません。
強欲なワタシですもの、仕事まみれの間隙を縫って、ちゃっかりあれや
これやをしています。

今月に入ってからだけでも、台湾に買い食い旅行に行き、
新しくできたTOKIAのCotton ClubでEn Vogueのライブを聴き、
天王洲でスケリグというファンタジーなお芝居を観、
先週末は、山海塾の新作『時のなかの時―とき』を観ました。

山海塾はワタシの大好物。
初めて観たときに、山海塾というプロジェクトが創りあげる舞踏の世界に
圧倒され、「こんなにウツクシイものがこの世の中にあったのか!」
と感激し、有り金はたいてその後の日程の公演のチケットを全部買い、
ビンボーになって以来、ずーっとずーっと特別な存在です。

山海塾というと、主宰者である天児牛大(あまがつ うしお)さんという
偉大な演出・振付・デザイン・舞踏手が有名ですが、天児さん同様ステキ
なのが、蝉丸さんという舞踏手です。
蝉丸さんは、頭のお鉢も大きいし、足も長くないし、世の中のダンサー
というくくりからは だいぶ逸脱したスタイルの持ち主です。
でもそんな彼がひとたび踊りだすと、この世のものと思えないぐらい
美しいイキモノに変身するのです。

ギリギリまで抑え神経を張り巡らせた彼の動きは、彼が、そして舞台が
一番美しく見える瞬間をつむぎだします。
そして、スゲーナーといつも思うのは、彼はいつも踊っている間中
眼をつぶったままだということです。
眼をつぶったままなのに、完璧なフォーメーションで群舞を舞い、
誰よりも美しい蠢きを創りだします。
視力を使わずにここまでの動きを完成させるためには、もう想像が
つかないぐらいたくさんの日々の鍛錬と強い意志とがあるのだろうなぁ
とドキドキしてしまいます。

言葉では表現しきれない、何か突き抜けたような彼の“透明なもの”は、
ナンダロウ。なんだか分からないけど、その姿は何にも例えられないほど
美しくて、ワタシをプルップルッと震わせます。
そして、決して一般的には恵まれているとは言えない体格でそこまでの
域に達する蝉丸さんは、本物の秀才なのだと思います。
山海塾という空間は、天児牛大さんという天才と、蝉丸さんという秀才と
その双方の美しさがからみあって、さらに多くのスタッフの意識と意思と
で創り上げた、衣装や照明や音楽など総ての融合でできあがったものなの
だなー、とプルップルッしながら感じたのでありました。

Butoh_1 ■オマケ
ワタシ、ダンスは素人なのですが、以前とあるイベントに
ボイスパフォーマーとして参加したときに、少し踊らせて
もらったことがあります。
ステージ上の巨大なオブジェに16台のスライド映写機で映
像を写し、その中でパーカッションのリズムを聞きながら
インプロで踊る、というゴキゲンなシチュエーションだっ
たのですが、あれは気持ちよかったなー。
ワタシは天才でも秀才でもないけれど、身体を鍛錬しても
う1度、今度は詠いながら舞ってみたい! とココロの野望帳
に密かに書きこんでいるのでした

鈴木 麻紀

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コメント
大木 2006/03/27 21:20

どこにコメント入れようかと迷いつつ、やっぱ番長が自分のことを書き込んでいるところに、と。
しかし、本文と関係なかったらごめんなさい、なんて言い訳しつつ。。。
いや、ダンスの写真はコメント出来ないんですよ、美しすぎて。あ、コメントじゃなくて、突っ込みを入れようとしていたのかな。(笑

別途コメントいただいているとおり、就業に対する概念の違いですね。makiさんは凄い!そう感じた、今日この頃ですバイ。。。

maki 2006/03/31 20:22

いやいや、ワタシはそんなスゴイもんじゃなかとです。
自己評価は外部の評価の2割増し、てなハナシもありますし、
実在のワタシは文章のワタシよりもだらしない、
野良猫のようなやからなんです。
縁あって、可愛がりがいのある仕事にめぐりあえたシアワセ
もんですニャー。


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