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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

AI時代の経営者とビジネスパーソンの【大前提】:明日開催のセミナー資料から

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以下は明日開催のセミナー

ホルムズ海峡地政学リスク:ChatGPT/Gemini + Deep Research で経営危機インパクトを分析する

のための配布資料をまとめていて、冒頭に置いた1ページです。おそらく多くの方に有用だと思われたので、共有します。僭越ですみません。


Gemini有料版 + Deep Researchに練度の高い構造化プロンプトをインプットして高解像度のレポートを得るプロセスは、実質的に「AIエージェントとしてGeminiを使う」ことに他ならない。日本のビジネスパーソンは、おそらく、AIエージェントの威力を、これをもって初めて知ることになる。

 →弊ブログ 有料版のGemini + Deep Researchは本物の「AIエージェント」だったとわかった経緯に関するご報告 を参照

【用語解説】  トークンとは?

AIインフラ経営を理解する上で、最も重要な基本単位が「トークン」である。トークンとはAIモデルが情報を処理する際の最小単位であり、目安として4文字、あるいは0.75単語に相当する 。2026年現在、これは単なる技術用語を超え、AI経済における「通貨」や「キロワット時」のような物理的リソースとしての地位を確立している 。

エンジニアで投資家のベン・ポラディアン(Ben Poladian)は、「現在、世界で最も不足しているのは石油ではなくトークンだ」と断言している 。OpenAIのAPIにおけるトークン処理量は、2025年10月の毎分60億から2026年3月末には毎分150億へと爆発的に増加した 。この需要急増の正体は、AIの利用形態が「対話(Chat)」から、自律的にタスクを遂行する「エージェントAI」へとシフトしたことによる「トークン暴食」である。

従来のチャット型リクエストが1回につき1,000〜5,000トークンを消費するのに対し、エージェントAIは推論の過程でコードベース全体や過去の履歴を繰り返し読み込むため、1セッションで10万〜100万トークン以上を瞬時に消費する構造を持つ 。

この「トークン飢餓」は、GPUの不足、ひいては電力やデータセンターといった物理的インフラの供給限界を直接的に反映している 。AIビジネスにおける「トークンの供給・管理能力」は、もはや国家のエネルギー自給率にも匹敵する戦略的指標となっており、企業の生存を左右する決定的な要因となっている。

◎Gemini (ChatGPT)は、日本語を話すが、中身は米国人である。米国中心の視点で学習している。米国が最先端であるIT、AI、AIデータセンター、自動運転などの分野については、最高の知性として、最良のアウトカムを期待できる。

日本固有の問題については、十分な学習ができていれば、それはつまりインターネット上に有意な資料が大量にある分野については、良いアウトカムを吐き出す。そうでない問題については、良いものを吐き出さないと考えて、無理に使わない方がいい。

AIより自分の方が優れている...と思った時点で、その人はAI時代に適応できない。敗者になる可能性が極めて高い。これは経営者も同様。(日本で最も優れた経営者である<動かしている資金の量という意味で>孫正義氏も、自分より優れた知見・知性を持っているAIを毎日日常的に使っている。だからこそ、世界的視野を持った最先端のAI投資ができている)

今後全ての産業の根幹でAIが稼働するようになる。今はその前哨戦が始まった段階適応できない企業は、SpaceXとJAXAの"格差"と同じものを見せつけられる。(リンク先投稿を参照 H3ロケット失敗の本質とSpaceXの脅威──「AI不在」の日本が直面する、江戸時代と21世紀の絶望的格差一言で言えば、AIを(例、パランティア)を経営の根幹に置いた企業は、時価総額において、競合他社に圧倒的な差をつける。その格差は、後から追いかけても埋まらない。AIデータ・ホイールが回り始めるから。

 →弊ブログ 「AI駆動型M&Aのケーススタディ」カテゴリーの投稿 を参照

 →弊ブログ 「AIデータフライホイール」カテゴリーの投稿 を参照

◎AIに関する動きは、AIで情報収集を行い、AIで分析しないと、誰も歯が立たない、どうにもこうにも方向感がつかめない時代に入った。Gemini有料版 + Deep ResearchをAIエージェント的に使えばOK。

【AIでなければ情報収集/分析ができない分野の例】

 @AIで日々高度化しているランサムウェアの動向。それに対応する最新の方策

 @フィジカルAI / ロボティクス

 @自動運転

 @半導体

 @AIデータセンター

◎Gemini有料版 + Deep ResearchをAIエージェント的に使って得た高解像度の1万字の中に、2ヶ所ある誤り/勘違いを見つけて、「これだからAIは使えない」と断定する経営者、ビジネスパーソンは、AI時代に生き残っていけない1万字の圧倒的大多数の中に、人間では絶対に不可能な情報収集力、分析力、ファイナンスの天才的方法論等を見て、それをうまく活用する未来志向の楽観性が求められる。

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