カナダ産原油を太平洋岸で調達できるトランスマウンテン拡張パイプライン活用のハードルに関するレポートを公開しました
非中東産原油の代替調達について調べてみると、日本の多くの製油所が1970年代〜1980年代に建設されたもので中東産原油に最適化された作りになっており、いざ非中東産原油を日本に運んできてもすぐには精製できないという事情があることがわかってきます。
参考記事
読売新聞:原油輸入「脱中東」探る元売り各社...産地変更で設備改修に数十億円規模、中期的戦略見直し迫られる可能性(2026/4/16)
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日本の製油所に適合した中東産アラビアンライトに代替できる非中東産原油のブレンドパターンに関する報告書(2026年4月)
日本はいわば「中東産原油一本足打法」で生きてきた訳で、今回のホルムズ海峡危機はその弱みを痛感させてくれます。
カナダには原油を港まで運ぶためのパイプラインが縦横に走っており、その一部は日本に近い太平洋岸まで来ています(アルバータ州エドモントンからカナダのブリティッシュコロンビア州の沿岸まで、原油および精製製品を輸送する複数製品対応のパイプライン)。原理的にはここにタンカー(アフラマックス)を付ければ、非中東産原油の代替調達ができる訳ですが、それがすぐにはできない制約がある...それはどのようなものか?をまとめたのが以下のレポートです。
レポート本体は開業準備中の「さっつーのAIエージェント:監修 今泉大輔」のサイトに置きます。目次をクリックするとレポート本体に飛びます。
カナダ産原油を太平洋岸で調達できるTMXパイプライン活用のハードルに関するレポート
ハイライトの引用
2.2 ブレンディング・リミットと収率の変化
多くの日本の製油所における非中東産原油の混入限界は、短期的には30-50%程度が限界と分析されている。
- 技術的制約: カナダ産重質油(WCS/Cold Lake等)の比率を高めると、ガソリンやナフサの収率は向上する一方で、日本国内で需要の高い軽油やジェット燃料の収率が減少する傾向にある。
- 各社の対応: 太陽石油が非中東産原油の50%以上の処理能力を謳う一方、ENEOSやコスモ石油は設備仕様の公表を避けているが、各社とも北米・南米・西アフリカ等からの代替原油調達を急いでいる。
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