イーロン・マスクはスペースXの宇宙AIデータセンターでガチにSoftbank, Amazon, Google, Microsoftに価格競争を仕掛ける
Yahoo! Finance USに6月にIPOが迫ったイーロン・マスクのスペースX(SpaceX)の目論見書初版(目論見書草案 S-1書類)の中身を分析した記事が出ていて、かなり衝撃的な内容になっております。
SpaceX's IPO charts reveal a company spending like an AI giant: Chart of the Day(2026/5/24)
簡単に言うと、スペースXのIPOは巨大すぎるので(これまで最大であったサウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコのIPOの約1.7〜2.6倍にあたる500億〜750億ドル[引受会社の初期ターゲットによれば最大約2.7倍にあたる800億ドル])アメリカの経済紙誌が"祭り状態"になっています。このYahoo! Finance USの記事もその"祭り状態"がよく窺われる内容。
含まれているチャートが、あまりに刺激的過ぎるので、なんだんだ!これは!という感じだと思います。
目論見書(初版)の中ではTotal Adressable Market(獲得可能な最大市場規模、潜在市場規模)について記述してあり、それをYahoo! Finace USがグラフ化したのが以下。
"AI"と名付けられた事業セグメントのTotal Adressable Marketの規模が28兆5,000億ドル!(おおよそ4,500兆円!)
これで何がわかるかと言うと、世の中的には「ロケットの会社だ」と思われているスペースXですが、経営者イーロン・マスクが見ている市場は、ソフトバンクの孫さんが米国で展開している合計5GW以上のAIデータセンタープロジェクトStargateや、Amazon、Google (Alphabet)、Microsoft、Metaのハイパースケーラーが合計で7,250億ドルの投資をしつつある巨大なAIデータセンターの集積と全く同じ市場を見ているということなのです。
しかも規模感が全然違う。桁数が3桁ぐらい大きい。
つまりつまり、イーロン・マスクは地上のごっついAIデータセンターの集積とガチンコで勝負するAIデータセンターを宇宙で展開しようとしているのです。
これはどういうことか?以下のイーロン・マスクの公開インタビューの内容から次のことがわかっています。
イーロン・マスクの宇宙AIデータセンター構想はめちゃめちゃ現実的。彼の説明を聞いてみよう(2026/2/13)
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マスク氏は、「30〜36ヶ月以内に、AIを置く場所として宇宙が圧倒的に安くなる」と予測しています。 Starshipによる輸送コストが下がった瞬間、バッテリーコストがゼロで、発電効率が5倍の宇宙空間は、地上を凌駕する「最強のデータセンター立地」になるというロジックです。
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つまりつまり、地上のAIデータセンターよりも"安い"AIデータセンターを宇宙(軌道上)で大規模に展開しようとしているのです。価格で勝負しよう!と言っているのです。
つまりつまり、ガチンコで孫さんのStargateや、Amazon、Google、Microsoft、Metaのハイパースケーラーに勝負を挑もうとしているのです。
数字やビジネスの詳細な話を聞きたい方は、ぜひ、以下のセミナーにご参加ください。本邦初の内容がバンバン飛び出します。毎回恒例となっているA4 50ページ以上の配布資料が付きます。
オンラインセミナー:NVIDIAの強敵か?イーロン・マスク「宇宙(軌道上)データセンター」と「次世代半導体工場テラファブ」の全体像
日時:2026年 6月 1日(月) 13:30~16:00
主催:一般社団法人 企業研究会
講師:インフラコモンズ代表 今泉大輔
【開催にあたって】
本セミナーは、「フィジカルAI(物理的な実体を伴うAI)」と「AI Factory」の概念を極限まで推し進めた、イーロン・マスクによる宇宙(軌道上)データセンターおよび次世代半導体工場「テラファブ(TeraFab)」の全貌を解き明かすことを目的としています。
現在、地上のAIインフラは「土地の許認可」「電力網の接続(変圧器不足)」「冷却効率」という深刻な物理的ボトルネックに直面しています 。マスク氏はこれらの制約を、Starshipによる物流革命 、宇宙空間での24時間太陽光発電 、そして垂直統合された自前半導体工場テラファブ を組み合わせることで根本から解決しようとしています。
■本セミナーが提示する核心的トピック:
・「規制・電力・冷却」からの完全な脱出: 地上の既存インフラに依存せず、宇宙という「究極の規制フリーゾーン」へAIの脳を移管する論理的必然性を解説します 。
・テラファブによる計算資源の独占: 全世界の合計出力を遥かに凌駕する1テラワットの計算能力 を、設計から製造まで一気通貫で行う「垂直統合」の衝撃を明らかにします 。
・宇宙専用プロセッサ「D3」の役割: テラファブで生産される計算資源の80%が、なぜ地上(自動運転やロボット)ではなく宇宙軌道へと向けられるのか、その真意を探ります 。
・ペタワット時代の到来: テラワットを通過点とし、月面マスドライバー建設 によって実現される、異次元のスケールの未来図を提示します 。
イーロン・マスク「宇宙(軌道上)データセンター」と
「次世代半導体工場テラファブ」の全体像
【AIインフラの概念を根底から覆す「垂直統合」の正体】
もはや一企業の枠を超え、国家級のAIインフラ構築を加速させるマスク氏。地球規模の「テラファブ」から、電力と冷却の問題を解決する「軌道上データセンター」まで、その誇大妄想ではない現実的なロードマップを最新英文資料に基づいて徹底解説します。
NVIDIAが支配するAIデータセンター市場に、マスク氏がいかに「計算資源の供給網」で挑もうとしているのか。製造・エネルギー・通信の枠組みを超える次世代産業構造の全貌に迫ります。
講師:今泉 大輔(株式会社インフラコモンズ 代表)
主催:一般社団法人企業研究会