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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

刺激を受けて&刺激して

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ネットメディアの最大の特徴は、発信主体がロボットやシステムでない限り、刺激を受けて&刺激してを繰り返すなかで、一種の共創(プラハラードが言うCo-Creation)が始まることです。ネガティブな方向に行っちゃうと目も当てられませんが、ポジティブな領域でやる分には大いによろしい。

けれどもまたネットメディアの特質として、主体の万能感を醸成しやすいということがあります。インターネットの草創期から個人メディアの動きを見てきましたが、それは事実だと思います。ちなみに万能感という言葉を日本のインターネットで初めて使ったのはntさんだったと記憶しています。95年頃です。

ネット上の共創のスピードが上がりすぎると、リアリティのあるネットの外の世界との間で齟齬が起こります。リアリティにセーブをかけられるような形になる。
なのであまりに速度が上昇しすぎることは禁物です。リアルな世界の歩みをにらみながら、調整しながら進んでいく必要があります。

弊ブログも日に何本か投稿するようになっていますが、これもあまり褒められたものではありません。ネットに過度に入れ込むことはリアルがおろそかになるということであり、それは必ず後々に何かの結果となって出ます。
どの程度から過度でどの程度までが適度なのか、それは人によって異なります。でも自分の身体感覚としてわかると思います。
ブログで言えば1日8本も10本も密度の高いものを投稿して、それが適度だという人もいれば、月に2本程度が適度だという人もいるでしょう。

ネット上の「刺激を受けて&刺激して」の過度が行き過ぎたのが、2000年のネットバブル崩壊でした。と、いまでは経験則があります。過度は禁物です。








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