店長の繁忙期直前「スタッフ育成」まとめ
2週間にわたり、店長(マネージャー、リーダー)など責任者として活躍されている方に向け、スタッフの定着率の改善、お客様の満足度向上、その結果として利益アップにつなげていくための「2週間でスタッフ育成力向上」をテーマに、店長の繁忙期直前「スタッフ育成」をテーマにお伝えしてきました。今回は、そのまとめです。
それでは、テーマを振り返ってみます。
1日目:スタッフ一人ひとりができていることを2つ見つける
2日目:スタッフひとりひとりができていることを、それぞれのスタッフに1つ伝える
3日目:お客様と接する機会のないスタッフそれぞれに、お客様の声を伝える
4日目:お客様が長くいらっしゃる場所の空調を確認する
5日目:メニュー、ポップ、ポスター、宿泊のしおり、パンフレットなどを確認する
6日目:会計場所周辺の確認
7日目:外から建物(または入り口)とその周辺を眺める
8日目:"お忘れ物防止"について話し合う
9日目:休憩場所を居心地よく
10日目:音楽で演出する
11日目:ご予約情報の共有
12日目:近隣情報の収集
13日目:季節商品(サービス)の共有
14日目:あらためてスタッフのできているところを見つける、新たにできていることを、一人ひとりに伝える
2週間の取り組みで一番お伝えしたかったこと。
それは、どんなことだと思われるでしょうか?
「スタッフ一人ひとりができていることに"気づいて"」いただく
でした。
よく、「やってみせ、やらせてみせ、ほめてやらねば・・・」
という言葉がありますが、「ほめる」前に「気づく」があるんです。
しかし、日々忙しいと余裕がなくて「気づく」がなかなかできません。
また、スタッフを見る際、店長自身の「できて当たり前」の基準が高いと、「やって当然」、「できて当然」となり、一人ひとりの成長に気づけない、ということもあります。
なぜ「気づく」ことが大事か。
実は、スタッフ研修などで一人ひとりの声を聞くと「見てもらえている感」の有無が、モチベーションや定着率を左右していると感じるからです。
明るく元気なスタッフは、「よく見てもらえている」、「色々任されている」と職場のコミュニケーションが良好であることを感じさせる発言をします。
一方、表情が乏しく、元気がないスタッフは「忙しい」、「ミスが多い」、「注意されることが多い」など、コミュニケーションをとる時間そのものが少ない様子が感じられる発言をします。
そして、元気がないスタッフが働く店舗に足を運ぶと、その印象通りの店舗運営となっていることがほとんどです。
このような経験から、「見てもらえている感」をスタッフが感じられる職場づくりをするには「何ができるか」を考え、ご紹介したのが2週間の取り組みでした。
今回は、お客様と接することの多い「サービス業」に特化した内容でお伝えしましたが、「見てもらえている感」は、どんな仕事でも共通です。
サービス業での取り組みを参考に、ご自身の職場でどんなことに「気づく」と、メンバーに「見てもらえている感」が伝わるか、お考えいただくきっかけになれば嬉しいです。
本ブログを活用し、一人でも多くの方によい効果を実感いただければ幸いです。
日々の取り組みが、お一人おひとりにとって喜ばしいものになりますよう。
なお、本ブログはコメントをいただける設定になっておりますので、「取り組み方がわからない」、「うまくいかない」などのご質問やご相談(公開・非公開のご希望も書いてください)も承ります。あるいは、「宣言!」や「感想」などのメッセージも大歓迎です。よろしければ活用ください。
~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝
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