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多くの組織が目指す「学習する組織風土」をつくる上で大事なこと

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2021年もあと数日。本ブログをご覧くださっている皆様にとって、どのような1年だったでしょうか。

本ブログは、9月以降「社内講師」をテーマに情報をお届けしてきました。実は、当初の目標は週1回の情報発信だったのですが、11月下旬から業務が立て込んでしまい、その目標は来年に持ち越し。週1回の情報発信は、1月から再度チャレンジする目標としたいと思います。

しかし、9月から発信した社内講師向けの記事は、多くの方が読んでくださったようで、オルタナティブ・ブログの「月間アクセスランキング」や「月間ブロガーベスト30」(いずれも10月)などにもエントリーされ、嬉しく、取り組んだ甲斐を感じました。

あらためて、お読みくださった皆様に感謝申し上げます。

今回は、今年の私自身の学びをもとに、2022年に向けて大事だと思っていることを共有いたします。

多くの組織が目指す「学習する組織風土」をつくる上で大事なこと
2021年、私は、キャリアコンサルタント(国家資格)の更新年度にあたるため、知識講習を1つと、技能講習を3つ受講しました。
全ての講習が、講師、内容ともにとても有意義で、学ぶ価値のあるものでした。

そして、どの講習も講師の方が魅力的でした。

では、どんなところに魅力を感じたかというと・・・

・専門分野に関する情報が最新
(日々多忙な中、これだけよく情報を集めているなぁと感じられたこと)
・知識・技能の理解や参加者同士の交流が促進されるような場の設計
(プログラム構成はもちろん、ワークテーマや時間配分、全体共有や質疑でのやり取りが、絶妙)
・自身が学んだ知識や技能の適度な紹介
・講師自身の問題意識の共有

などです。

そして、魅力的な講師の方々と接し「多くの組織が目指す「学習する組織」をつくるためには、教える人が、好奇心をもって学び続けている姿勢を見せることが近道だなぁ」ということを感じました。
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教える人が好奇心を持って取り組んでいると、不思議と、その気持ちは学ぶ側にも伝わり、学ぶ側の好奇心を刺激し、次のアクションを生む、よい連鎖が生まれる。そんな風に思ったからです。

このような連鎖が生まれる一つの背景には、キャリアコンサルタントが学ぶ理論がベースにあるのかもしれません。
その代表的なものの中に、ジョン・D・クランボルツ博士の「計画的偶発性理論(プランド・ハップン・スタンス)」があります。

本理論では、不確実な環境においてキャリアは意図通りにいくことは稀。そこで、意図は大事にしながらも、偶然の出来事から意味や価値を見出したり、機会として利用していく、といった、考え方と行動の重要性を説いています。

その考え方と行動は次のように示されています。

・好奇心(Curiosity):新しい学びの機会を模索する
・持続性(Persistence):たとえ失敗しても努力し続ける
・柔軟性(Flexibility):姿勢や状況を変えることを進んで受け入れる
・楽観性(Optimism):新しい機会は実行でき達成できるものと考える
・冒険心(Risk-taking):結果がどうなる分からない場合でも行動することを恐れない
引用:資料シリーズNo.165『職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査

これらは、個人のキャリア形成に向けて提唱されたものですが、新型コロナウィルスなどの感染症や、それ以外にも多くの予期せぬ状況が目前に立ち現れる時代においては、個人のみならず、組織のビジョンや目標に向けて取り組むうえでも、こうした考え方は有効ではないかーと思います。

そして、こうした理論に通ずるのが、各社の理念やビジョン、方針です。
各社の理念やビジョン、方針を伝える社内講師が、理念やビジョン、方針をもとに出来事に向き合い、学ぶ姿勢を示すことができたら、社員もそれに倣って考え行動していくことでしょう。

2022年は、各社の理念やビジョン、方針をよい方向に波及させるための考え方やアプローチももっと研究し、皆様にお伝えしていければと思っています。

あらためて、本年もありがとうございました。
そして、来年もよろしくお願い申し上げます。

それではよい年末・年始をお迎えください。
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