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2022年度新入社員研修の準備「経験学習サイクル」の実践

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なんと!あと数日で新入社員を迎えるタイミング。この1ヶ月、新入社員関係の準備に明け暮れている筆者。今回準備するにあたって、あらためて大事にしたことについて触れてみます。

「そろそろ新入社員研修の準備をしないと・・・」と思い始めた2月下旬。かつて学んだことをまとめたノートをめくっていると、ドラッカーの『非営利組織の経営』の「第4章 学校の改革」の項をまとめた箇所が目に入りました。

その箇所に、次のようなことを書き留めていました。

生徒がどう学ぶべきか

通常の学校教育
鳥の写真を壁にはる→カードを見せて名前を言わせる→試験をする→忘れる→鳥が大嫌いになる

あるボーイスカウトの取り組み
40種類の鳥を見分けると表彰バッチがもらえる→昼は公園、早起きして森や沼に行く→見分けられるようになることで、自信がつく→この過程を経ることで「目に見えないものを見る力」も養われる

ポイント:体験の一部になるように教えること

教師に色々やらせる→生徒は座らせておく→覚える→成績
(この方法は「生徒がどう学ぶか」ではなく「教師がどう教えるか」にエネルギーが注がれている)

「できない生徒などというものは存在せず、できない教師だけ。
教師の役割は、生徒の強みを引き出すことにある」

あらためてこのノートを読み返し、昨年までの新人研修を振り返り、
「学び手の立場に立った研修の企画や運営ができていただろうか」
そして
「どうすれば学び手の立場に立ち、強みを引き出すことにつながる研修を提供できるだろうか」
と考える日々。

悩ましいことに、新入社員研修はプログラムが盛りだくさんで、依頼を受ける側として押さえておかなければならない要素が多く、どうしても情報が多くなりやすいのです。それはすなわち「カードを見せて名前を言わせる」のと同じような教え方になります。

そのことはわかっていても、年々伝える必要がある要素が増える(例えば、オンライン化に伴うコミュニケーションなどもプラスαになるわけで・・・)、感染症対策も考慮しなければならず、色々と制約事項も多い・・・など、あれこれ考えていくうちに、
「振り返りの時間を十分確保する」
を今年は重視することにしました。

なぜ「振り返りの時間を十分確保する」のか
「経験学習サイクル」をご存知でしょうか?
「経験学習」とは次の理論です。

人は実際の経験を通し、それを省察することでより深く学べるという考え方を、人材育成の領域では「経験学習」と呼びます。
組織行動学者のデービッド・コルブはこうした学びを、体系化・汎用化された知識を受動的に習い覚える知識付与型の学習やトレーニングと区別し、「経験→省察→概念化→実践」という4段階の学習サイクルから成る「経験学習モデル」理論として提唱しています。
「日本の人事部」2012年2月27日掲載より

2022年4月東京商工会議所様 ビジネス基礎講座 超少人数 実践中心.jpg

「経験学習」の考え方をベースにすると、新入社員研修における「実践」=「職場」です。

そのプロセスに向けて「省察」で、最初は気づいたことを振り返ってもらった後に、具体的な職場で起こりうるいくつかのケースについての問いを設け、その問いをもとに考えてもらう、という流れが効果的ではないか、と考えます。

そしてその「問い」では、職場の状況が伝わる「写真」などを活用することで、よりリアルに実践場面を描けるので効果的、と思っており、今年は写真も多く取り入れて運営していく予定です。

このような取り組みがどのような育成成果につながるか。
実践結果のご報告はいずれ。
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【新講座】採用数2名以下の企業様のためのプログラム
超少人数実践中心2日間+フォローアップ講座
4月5日(火)~6日(水)+6月3日(金)
※5月中旬に、オンラインでのランチ交流会もあります
本講座は、採用数の少ない企業様の新入社員同士が交流を通じて基礎力をつけていくプログラム構成になっています。
主催:東京商工会議所(お申し込み、お問合せは主催者様へ)

2022年度公開講座のご案内は、こちら、より。

マネジャー、リーダー、社内講師の育成のご相談は
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TEL:045-222ー0737
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