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IPTVは大きく分けて3つのタイプがある

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栗原さんが「IPTVとインターネットTVの違い」という記事を書かれていました。IPTVとインナーネットTVの違いとしては、

事業者側がSTB(セットトップボックス)まで管理してクローズドなネットワーク環境で行うのがIPTVで、オープンなインターネット上でパソコンあるいは携帯電話を相手に行うのがインターネッTVです。IPTVの例としてはアクトビラ等、インターネットTVの例としてはGyao等があります。

とご説明されています。

二つに分類するとIPTVとインターネットTVになると思われますが、NGNの普及に伴い、NGN-IMS型IPTVとNGN-非IMS型IPTVとNGNに対応したIPTVが今後普及していくことが予想されますので、その仲間入りをすることになるでしょう。代表的なのがNTTぷらら社の「ひかりTV」です。NGN対応IPTVの良いところは、ハイビジョン品質で高画質な画像が視聴できる、地上デジタル放送のIP再送信が可能となる等の点があげられます。

ITU-Tで現在行われているNGNの国際標準化ではセッション型通信が中心となる「リリース1」が既に発表されており、今後「リリース2」でIPTVの標準化が行われる予定です。

NGNの普及エリアは、まだ東京23区の一部ですので、NGNを利用したIPTVというイメージはほとんどないというのが現状ですが、NGNのエリアが普及していけば、NGN対応のIPTVの利用が普及し、認知度は次第に高まっていくことでしょう。

しかし、NGN対応のIPTVの普及にあたっての課題も多く、エリア拡大、見逃し番組視聴などの視聴スタイルの多様化、双方向性、受信機の高度化、配線工事など解決すべき事項も多いかと思われます。地上デジタル放送の再送信は放送局側との調整も必要です。

YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿共有サイトが一般的になっており、Gyaoの無料コンテンツも充実しています。果たして、NGN対応のIPTVが市場に参入し採算性を確保していくことができるのか、今後の動向を見守っていく必要はあるでしょう。

インターネットTVもIPTVのカテゴリに入るとすれば、NGN対応IPTVも含めて、IPTVは大きく分けて3つのタイプがあると考えています。IPTV市場は棲み分けをしていくのか、それとも淘汰されていくのか、これからのネットと融合したテレビの動向は要注目です。

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