使い捨てられる神々――現代社会のリーダー像
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SNSの普及により、時代を映し出すキーパーソンが簡単に生まれ、そして消えていく現状が続いています。
某ユーチューバーも、某インフルエンサーも、そして某政治家もそのなかのひとりなのでしょう。
そういう意味では、私たちは"神々"を使い捨てにしているとも言えます。
我々の新しいリーダーだ、最高の代弁者だと叫んでいるのもつかの間、何か風が変われば一瞬にして彼らはその地位を追われることになります。
まあ、"神"だと祭り上げられる方も大変でしょうが、私は、人々が短期間であってもその人物を「崇拝モード」で支持することに危うさを感じます。
ここでいう「崇拝モード」とは、その人物の考え方や行動を100%受け入れ、その背景や理由に注意を払わず、表面的なスローガンに踊らされる状態を指します。
誰でもがそうであるように、自分で考えることなく誰かに従ってすべてうまくいくのであれば、その方が楽に決まっています。
典型的な例は、某国などの熱狂的な政治家の支持者でしょう。
しかし、そう物事は簡単ではなく、どれだけ優秀であってもひとりのカリスマを持った人物がすべて効率的で正しい訳がありません。人は多くの間違いを犯すのです。
したがって、人はみな自分で考えなければならないのです。
でもまあ、我々は神々を次々と使い捨てにするわけですから、それはそれで健全なのかもしれないですが(笑)。
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