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21歳だったトラが逝ってから、うちの次男がペットロス気味になり、捨て猫の里親サイトで探し、うちの奥さんと一緒にお見合いに行って、里親さんに連れてきてもらった二匹。しばらく緊張していたが、徐々に慣れ、うちの猫になることになりました。左の白足袋が、何かというと「シャーッ」「フーッ」と怒るので「ぷー」と命名。まだ引っ込み思案で、引きこもり気味。右のほうは、最初から好奇心いっぱいですぐに慣れ、食いしん坊。しょっちゅう「なぁなぁ」なくので「なー」と命名。親にアメショーの血があったみたいで、模様はほぼアメショーな、フォトジェニックな奴。ちなみに二匹とも半年ほどの女の子(姉妹)です。
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6月半ば、太田出版から佐々木マキ「うみべのまち 1967-81」がついに刊行される!
http://www.ohtabooks.com/publish/2011/06/16160236.html
いやあ、60年代の「ガロ」と70年代の朝日ジャーナルで前衛的なマンガを発表し、僕を含めた当時のマンガ青年に深甚な影響を与え、マンガ世代のマンガ言説の立ち上がりにも重要な位置を占める幻の作家の復刻である。こんな嬉しいことはない。何しろ、僕は彼のマンガに影響されて、大学1年の頃の失語症的な状態(マンガや文章や絵が全然描けなくなった)から離脱できたのだし、その経験から「マンガとはコマと絵の線なんだ!」という直観を得て、のちのマンガ表現論につながったのだからねー。
じつは村上春樹もこんなことを書いている。
〈その当時はうまく解析できなかったのだけれど、僕にとっては佐々木マキのマンガはひとつの可能性でもあった。つまり佐々木マキが表現した方法、あるいは表現しようとしていた方法は、僕自身が何かを表現したいと漠然と感じていた方法とまったく同質であったのだ。[略]
僕が佐々木マキのマンガから感じたのはこういうことだった――のだろうと僕は今思う。つまり〈表現すべきことがない時、人は何を表現すべきか〉ということである。〉(村上春樹「佐々木マキ・ショック・1967」 K・I・C思索社「思索ナンセンス選集6 佐々木マキのナンセンサス世界」84年所収)
この文章は、もうほとんど僕が69~70年頃に感じていたことそのままといっていい。佐々木マキとは、僕にとってもそういう作家だったのだ。が、長いこと、彼の当時の作品をまとめて読める本がなかった。ようやく、67年から10年ほどの彼のマンガが復刻され、これでその当時の彼のほぼ全貌が明らかになることになったわけだ。あとがきで、佐々木マキ自身が杉浦茂の影響などについても書いている。じつは、この本の担当者がゲラを送ってくれて刊行を知ったのだが、まことにありがたい復刻である。感謝感謝。
そんなわけで、たまたま依頼を受けていた毎日新聞(5月22日付)の書評欄コラム「好きなもの」にも書かせてもらった。
先週土曜、明石市の中崎公会堂百周年記念の講演に行ってきた。ここは百年前、漱石が大阪朝日新聞の連続講演の依頼を受けて回った講演場所のひとつで、ほぼ当時のままの建築が残っている。お寺を建てた大工さんが建てたそうで、りっぱな格天井にシャンデリア(当時)という、洋風を意識した興味深い建物だった。僕の講演は「道楽と職業 漱石の孫の場合」と題して、漱石が当地でやった「道楽と職業」という講演について話した。最後に、漱石と父の死の間際の話をして締めようとしたら、なぜか突然感極まってしまい、泣きそうになって言葉が出ず「申し訳ありません」とあいさつして終わってしまった。こんなことは初めてだ。桂文楽じゃないが「勉強しなおしてまいります」みたいな終わり方だった。でも、それまでは快調に笑いもあったし、楽しんでくれたんじゃないかと思うが、いや、本当にすみませんでした。参考までに講演用のメモを、あとにペーストしておく。ただし、実際の講演では順序も違い、余談も多いので、まったくこの通りではない。
http://www.kobe-np.co.jp/news/touban/0004065963.shtml
それから、今後も講演や対談の予定があるので、ついでに書いておく。
7月23日(土)神奈川近代文学館
13:30開演 「漱石と文人たちの書画」展記念講演「孫から見た漱石の書画」
http://www.kanabun.or.jp/0b00.html
7月26日(火) 有楽町よみうりホール
13:00開演 日本近代文学館「夏の文学教室」テーマ「いのち」 「手塚治虫 いのちのかたち」
9月16日(金) 新宿住友ビル 朝日カルチャーセンター 茂木健一郎氏と対談
18:30開講 「漱石に学ぶ、心の平穏を得る方法」
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