【2008年】クラウドコンピューティングを振り返る(1)
2008年ももう残りわずかとなりました。2008年は、このままいけば、1年365日毎日ブログを投稿することになります。最低でも今年はその連続記録を続けて2008年を終えたいと思っています。
これまでの1年間を振り返る意味で何回かに分けて自分のブログをカテゴリごとに分けて整理をしていきたいと考えています。
まず、第一回目は、今年のIT関連のキーワードで最も話題となった一つの「クラウドコンピューティング」です。今年からこのキーワードを私も使ったのですが、1年間のうち、60回もクラウドをテーマにしており、改めて自分自身の関心度も高かったと感じています。
一番最初にクラウドを取り上げたのは、5月22日のクラウドコンピューティングで企業のメールはどうなる?」です。私がクラウドで最初に興味をもったのは、電子メールがクラウド化されることです。Gmailの個人ユーザの利用が普及し、その流れは広まっています。マイクロソフトもExchange Onlineを提供し、その流れは進んでいくものと思われます。
クラウドとNGNの関係は、何度か書いたのですが、一番最初に触れたのは、「クラウド・コンピューティング時代のNGNの役割」です。SaaSやクラウドの利用にあたってセキュリティやネットワークの品質に不安を抱えるユーザが多く、NGNはその不安を解消するインフラとなるということは十分に考えられるのではないかと考えています。
少し間を置いて8月25日には、「クラウドコンピューティング3つの視点」を書かせていただきました。クラウドコンピューティングは雲の中の議論が中心でしたが、iPhone等の端末やNGNのネットワークも議論していくべきではないかという内容を書かせていただきました。
8月28日には、「クラウドコンピューティングが進む背景(1)」、9月2日には、「クラウドコンピューティングが進む背景(2)」を書かせていただきましたが、仮想化技術の進展やブロードバンド環境の普及等、技術や環境の変化がクラウドコンピューティングの普及を後押ししていることを書かせていただきました。
9月9日には、「Google Chrome とクラウドコンピューティング」を書かせていただきました。グーグルがChromeを提供し、ユーザの関心はOSよりもブラウザに移ってきていることを書かせていただきました。
9月14日には、「Androidはクラウド・コンピューティングに対応する「モバイルデバイスプラットフォーム」」と書かせていただきました。Androidの登場により、携帯端末がオープン化し、いつでもどこでも情報にアクセスできるといった環境が生まれるでしょう。9月15日には、「Google Mobile App for BlackBerry」に書かせていただいたように、グーグルのGoogle Appsが様々な端末から利用できるようになっています。Google Appsの登場は、クラウドコンピューティングを後押しするきっかけとなったと考えることができるのではないでしょうか。
9月17日は、「政府が推進する「グリーン・クラウドコンピューティング」」を書かせていただきました。経済産業省がグリーンとクラウドをテーマにしたプロジェクトを進めており、政府もクラウドの普及を後押しをしていることがわかります。
1回でクラウドの話を終えようとしたのですが、さすがに60回も投稿していると、1回では整理できないので、2回目以降に続きを書きたいと思います。