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古本屋二軒 2010/05/08

いったい、最初は何だっけなー。
あ、そうだ。冬物をクリーニングに出しに商店街に出たんだった。
そのあと、戸越銀座商店街のブックオフ斜め向かいの古本屋が閉店すると聞いて、ちょいと見に行ったのだ。
で、岡本太郎、埴谷雄高監修、福田和彦編述『秘本浮世絵歌麿・清長・栄之・湖龍齋・春湖』『秘本浮世絵大錦』芳賀書店という箱入りの本2冊を、計900円で買った。
何となく気分がよくて、戸越銀座を歩いていき、仲原街道のほうの古書店も見てみようと思ってしまった(これが間違い)。いい陽気だもんね。

途中、おじさんが老犬を散歩させていた。八百屋のおかみさんが「何か、ゆっくりした犬だねぇ」と声をかけた。おじさんは「そう、もうトシだからねえ、16年だから」と答えているのを聞いて、何とも呑気な、うららかな気分になった。犬が振り向くと、なるほど老犬であった。「ゆっくりした犬」って、いい表現だよねえ。

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2010.4.22~  現代マンガ学講義(1) マンガとは何か? 歴史としてのマンガ  夏目房之介

1)マンガはいつからマンガなのか?
清水勲『漫画の歴史』岩波新書(91年)〈漫画の精神は本来、「遊び」と「諷刺」の要素から成っている。しかし、現代の日本漫画の特徴を一口に言うと、「遊び」としての機能が肥大し、「諷刺」としての機能が弱まってきている感がある。とくに一枚絵の諷刺画(カートゥーン)の分野は迫力を失っているような気がする。〉同書「はしがき」iiip
『鳥獣人物戯画』絵巻(12C.)から始まる漫画史観 「精神」による定義
・政治社会風刺漫画(1コマが多い)が上位で主流→物語漫画は子供向けで下位

なぜ、「漫画」と「マンガ」あるいは「まんが」表記が分かれるのか?
・戦後世代のマンガ言説において、戦前や戦後「大人漫画」と区別するため「マンガ」を用いる
・「劇画」「コミック」も大枠では既成の「漫画」から自分を区別するために用いられた(60~70年代)

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2)「現在のマンガ」媒体はいつ成立したのか 戦前から戦後へ 
参照 『正ちゃんの冒険』復刻版  図1 大城のぼる『愉快な鉄工所』図2
・戦前漫画(漫画の範囲も一様ではなく、絵本も漫画とみなされる場合も)
 子供向け単行本を除けば連載のページ数少なく、アップや刺激的な音喩、形喩(動線など)も少ない
 コマの並び方、読み方の違い 定型的で変化がない 1p6段基本で上→下読み多い
・明治以降の児童雑誌文化→ 大正期以降漫画連載が人気(雑誌媒体のインフラ)
・絵本、赤本という媒体で漫画が存在した 他にも大人向け漫画誌、新聞雑誌連載も

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夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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