佐川明美の「シアトルより愛を込めて」:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 佐川明美の「シアトルより愛を込めて」

元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

« 2009年9月10日

2009年9月11日の投稿

2009年9月14日 »

前回は私がスピーカーを引き受けた、シアトル日米協会主催の女性講演会シリーズ。今日のスピーカーは、地元シアトルにあるアジア食料品会社Uwajimaya, Inc. CEOのTomoko Moriguchi Matsunoさんだった。

3時間ほど前に聴いた彼女のメッセージの中から、特に心に深く響いた部分を、備忘録としてここに残しておきたい。

子供の頃の思い出

  • 何が大事って、"Gaman"が一番大事。家族そろって日系人収容所に入れられた時、母が最もよく耳にした言葉が"gaman"だった。
  • 収容所で母が何よりもつらかったのは、いつここから出られるのかわからない事だった。
  • 戦争が終わって収容所からシアトルに戻って来た時、父は、夫婦+子供7人抱えて、手に$75あるのみだった。
  • シアトルに帰って来てから、フィリピン人から譲ってもらった食料品店で、家族みんな朝から晩まで働いた。
  • 7人兄弟姉妹の末っ子だったので、外交術は自ずと身に付いた。
  • 日系アメリカ人は本当にコンペティティブ。目を伏せながらも、人一倍よく勉強し、人一倍働いた。

芸術家から食料品会社のCEOへの転身について

  • 子供の頃からずっとお店を手伝って来たので、ビジネスの世界に入るのには抵抗なかった。
  • でも、従業員520人の生活を背負っているという責任の重さは、CEOになって初めて実感した。

厳しい食料品業界の中でいかに競争力を保つ?

  • アジア食料品の融合がすでにおこっている。日本食だけでなく、アジアのいろいろな地域の食料品の品揃えを豊富にしている。
  • アジア系だけではなく地元アメリカ人も抵抗なく利用できるように心がけている。衛生を保つのは当然、お店のインテリアにも自分の前職での経験を活かしている。
  • 他のアジア系食料品店よりは値段が割高だといわれる。しかし、従業員全員に手厚い医療保険、生命保険、401(k)プランを提供しているところは他にない。従業員を大切にして初めてビジネスが持続できる。
  • 地域のいろいろな団体への寄付も積極的に行っている。地域への貢献もビジネス主体としては当然行なうべきこと。

後輩の女性達へのアドバイスは?

  • 4−6週間ごとにバッグを変えること。靴はたくさんそろえること。体重や体型が変わっても、靴のサイズはそうそう変わらないので、はけなくなることはない。必ずしも高いものはいらない。こういった些細なことで自分を幸せな気分にするのが大事。

今日のお話を聞いて、今まで以上に足繁くUwajimayaに通ってしまいそう。

sagawa

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佐川 明美

佐川 明美

米国シアトル在住。世界の伝統工芸を紹介する Ashton Road Ltd. のco-founder。

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