佐川明美の「シアトルより愛を込めて」:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 佐川明美の「シアトルより愛を込めて」

元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

« 2009年3月4日

2009年3月5日の投稿

2009年3月6日 »

鹿児島を後にし、実家に帰って来た。

小学校三年生の時に引っ越して来てから高校を卒業するまで、毎日通い慣れた道、読み慣れた地名。そんな実家の近辺を、あらためて"Think like a traveler"の視点で歩いてみる。

富田林の駅は、私が電車通学をしていた古市駅からさらに南に二駅いったところ。その駅からほど近い所に、今は富田林町という名の寺内町があることを、初めて知った。

江戸時代にタイムスリップしたかのような町並み。

P1010246

富田林市のウェブサイト
は、寺内町の誕生について、次のように記載する。

富田林寺内町は、兵火と一揆が絶え間なかった16世紀半ばの戦国時代、ここ南河内、石川の畔に生まれました。
 永禄初年(1558〜1561年)、本願寺一家衆の京都興正寺第16世の証秀上人が、南河内一帯を支配していた守護代の美作守安見直政(これには諸説あります)から富田の「荒芝地」を銭百貫文で購入。興正寺別院の御堂を建立し、上人の指導のもと近隣4か村の庄屋株が中心となり開発が行なわれました。町全体を仏法の及ぶ空間、寺院の境内と見なして信者らが生活をともにする宗教自治都市「じないまち」の誕生です。

戦国時代に誕生した自治都市の寺内町には、日本の町には珍しく、外周に土塁を巡らせ堀割もあったらしい。4か所ある町の出入り口にはそれぞれ木戸門が構えられ、夜間は閉ざされて治安を守っていたという。江戸時代には、幕府直轄だったらしい。寺内町にある商家の旧杉山邸は、国の重要文化財に指定されている。

小学生の頃は、新築のモダンな家にあこがれ、土壁の古い民家なんて時代遅れと見下していたところがあった。ところが今では、かつてのモダンな家はかなりくたびれて見えるのに、土壁の古い民家はそのまま。かえってその姿が美しく見える。

何でも古いものがいいというのではないが、日本の気候風土を熟知したうえで建てられた民家の持つ知恵だろうか、そういうものに気づかされた。

とはいえ、昔のままの生活を強いられるのもつらい。寺内町でその広告を見かけた設計事務所では、外見は寺内町の町並みと調和しながら、内部は現代の生活にマッチした改築を手がけている。建築素材のリサイクルにもなるし、エコで良いですね。

sagawa

« 2009年3月4日

2009年3月5日の投稿

2009年3月6日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

佐川 明美

佐川 明美

米国シアトル在住。世界の伝統工芸を紹介する Ashton Road Ltd. のco-founder。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
akemi
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ