『社長が誰よりも早く出社して掃除をする』チョー精神論の実現
★創立以来の10年を振り返るシリーズ、継続します。
■引越し
一挙に人数も増え、さすがに1階の28坪事務所は手狭感と酸素足りない感がひどくなります。11月にはちょうど同じビルの3階に倍のスペースがあるところに引越しすることができました。
引越しをするには、解約のタイミングなどからも、その半年前から契約などの手配をしておく必要があります。手狭感から様々な件を探していた2008年春、絶妙なタイミングで上のフロアが空くことを知りました。すぐさまに同じビル内で移るための契約をしたのです。
今回はしっかりと壁などを作ることができます。セキュリティゾーンと共有ゾーン、非セキュリティゾーンとを区分けするように設計をお願いします。セキュリティ製品を売っている会社です。そのあたりの区分けをしっかりとしておく必要があるからです。
受付エリアのデザインが上がってきたときには、小さいながらも自分たちの会社の顔ができたようで内心嬉しかったものです。共有スペースも柔軟に活用できるようにしました。今はお昼のお弁当スペースから、社外の方々への教育スペースとしてまで活躍している部分です。
■汚すのは不可逆反応
引越し前の作業が進みます。それぞれ専門の作業員たちが次々とやってきて、手際良く壁、ドア、ガラスと、どんどん仕上げをしてくれています。さらに受付もいい感じでできてきました。マス目もきれいなタイルカーペット、配線を床下に収納でき柔軟に変更できるOAフロア。なかなか快適そうです。そして引越しの前日、新調された机と椅子と書類収納庫たち、これらがどんどんと配置されます。
ぴかぴかの3階を見ていて悩みます。セキュリティゾーンの掃除をどうするか、です。セキュリティゾーンへの鍵やカードを渡して、掃除の業者に入ってもらうのが通常のことなのでしょうが、そのタイルカーペットのきれいさを見ていると、かえって掃除する方が汚れそうです。経営会議でも話し合います。結果的には「汚すのは不可逆反応」なので、極力外の汚れをもちこまないようにしようと、上履き制にしてみました。上履き制が不便ならその時にやめればいいのです。
■ルンバ君というお掃除屋さん
セキュリティゾーンへの業者の出入りについては、ルンバというお掃除ロボットが登場することで大いに解決することになります。当初イメージとしては、皆が仕事をしている中、ルンバが間にせっせと掃除をしてくれるというものでした。早速アマゾンから取り寄せて動かします。意外と音が大きいです。それならばと、夜間タイマーでの運用をしようかとも試みますが、ルンバ君、意外とコード類にひっかかって唸っていることも多いです。
結果的には、早朝出社している社長が面倒を見ることにしました。ルンバは強力にゴミを集めます。いったいどこにあれだけのゴミがあるのかと思うほどです。髪の毛やらホコリやら、ほぼ2日に一度はゴミを取り出して、ちょっとした整備をしてやります。これでルンバ君はご機嫌麗しく、自分が【朝メール】などの作業をしている間にせっせと掃除をしてくれています。
★ゴミはうれしいくらい採れます(左) コード類が特に苦手です(右)
上履き制と毎朝の掃除の相乗効果で、タイルカーペットは1年半経った今でもきれいなマス目を残しています。よくカーペットの通り道が黒く汚れてヘタリますが、それは外から持ち込んだ土埃などが、カーペット中に固まって、それが繊維の弾力性を奪ってあのようになるのだということがよくわかります。セキュリティゾーンのカーペットは殆ど痛んでいません。
これで完成しました。『社長が誰よりも早く出社して掃除をする』という、成功本にも良く書いてある、あの、チョー精神論の実現です。そんなことで会社がうまく行くなら楽なものですよね。試して効果なければやめればいいだけのことです。今のところルンバ君との二人三脚掃除は続いています。(笑)
■iPhone対応
あの孫社長がCACHATTOのことを説明してくれている。という姿に至ったまで
以下次号・・・『孫社長が「CACHATTOで対応済みです」と言ってくれるまで』
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※20100324 07:20 以下次号のリンクを追加しました。