不機嫌に見えて損をしていませんか?
□□「機嫌が良い女」
10年以上も前のこと。あるテレビ番組を見ていました。
インタビューを受けていたのは松任谷由実さんです。
「どういう人でありたいですか?」と尋ねられた彼女の答えが印象に残りました。
「いつも『機嫌が良い女』でいたいです!」
ともすれば機嫌が悪くなりがちな自分には、その言葉がとても響きました。確かに、「機嫌が良い女」はとても魅力的です。いや、これは性別を問わず、誰にでも当てはまることではないでしょうか。「機嫌の良い人」、そんな存在です。
今朝、「機嫌の良い人」とは何か、自分なりに考えてみました。
では、なぜ人は不機嫌になるのでしょうか?
課題に真剣に取り組む人が、不機嫌に見えることもありますよね。
・一生懸命な姿勢が周囲を遠ざけるオーラを醸し出している
・一心不乱に集中して、真剣な表情をしている
・周囲もその人の邪魔をしないよう、気を遣うようになる
不機嫌な態度は、課題に真剣に取り組んでいることをアピールする効果があるのかもしれません。機嫌よくしていると、周りから「不真面目」と見られるのではないかという不安もあるのでしょう。
やがて、次のようなことが起こる場合もあります。
・物事が思い通りにいかないと、不機嫌になる
・不機嫌さを強く表すことで、周囲にプレッシャーをかける
・「怒らせると怖い人」という印象がつき、周囲が気を使うようになる
以前、政治家が記者を叱りつける姿が見られたのも、そうした心理の表れだったのでしょう。「こっちは日本を動かしているんだ。くだらんことを聞くな!」といった心の声が聞こえてきそうです。引退してくれてよかったと感じます。
不機嫌さの表現は、その人の真剣さを演出するための手段でもあるのかもしれません。子供の頃、不機嫌でいると周囲が気を遣ってくれる経験を重ねたことが、不機嫌の発生原因になっている可能性もあります。
しかし、不機嫌な人の周りに集まる人は少ないものです。やはり、「機嫌の良い人」のそばにいたいですし、その方が楽しい時間を過ごせます。だからこそ、常に「機嫌の良い人」であるよう、自己修正を続けるのが大切です。
それが、松任谷由実さんの言った「機嫌の良い女」の意味に対する私の解釈です。機嫌の良い人の周りに、また機嫌の良い人たちが集まり、力を合わせることができるのです。
さらに、理想的な組織としても「機嫌の良い組織」を目指したいですね。そうした組織なら、メンバーがより力を発揮しやすくなるでしょう。そのためにも、まず自分が「機嫌の良い起点」となることが大切なのです!