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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

桜猫(さくらねこ)ってご存じですか?

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おはようございます。

お盆休みに桜猫に遭遇しました。

山梨県の山荘の庭には様々な動物がやってきます。鹿が何頭も庭を通ったり、様々な鳥がやってきたり、リスが来たり、穴を掘るモグラを目撃したり。先日は外で仕事をしているとアナグマ通っていきました。アナグマはイタチ科、そう、イタチのおおきいやつです。

8月12日、妹家族がいる中私が一泊したときには、野良猫が現れました。

見たところ体も小さく、尻尾も長く器量も良く、あまり野良っぽくないです。人を頼ってきて餌をねだります。良く話す猫です。数日前も野良猫が来たと聞いていたので、私は念のためキャットフードを持ってきていました。

中学生の姪と私はすぐに餌を与えるべく行動に出ます。一方、妹夫妻は責任を持てない野良猫に餌を与えるべきではないと言います。目の前に空腹の猫がいる。そこに手出しをしない方がいいのか。でも、目の前の命を何とか救いたいと、姪と私はキャットフードとミルクを与えます。

さて、この先どうするのか。

姪と私は何とか保護すべきだと思いました。どこに保護できるのかはわかりません。あの人への懐き方は、もともと飼い猫かもしれません。

猫の耳を見ると左耳が桜になっています。いわゆる桜猫(さくらねこ)ですね。桜猫とは、野良猫を地域での不幸な繁殖を防ぐために、去勢をしてその目印として片耳の先端をカット、その耳の形が桜の花びらに似ているためそのように呼ばれています。その猫は近所の人たちで共同で面倒を見ましょうという活動です。

ご参考:さくらねこTNRとは - どうぶつ基金 (doubutukikin.or.jp)

どういういきさつで、こんなに人の少ない山荘の地域に紛れ込んでしまったのか。最近多いと聞くのが、宅配便のトラックに乗っかって地域を移動してしまうという事件です。猫を探していないかとネットを娘が検索しましたが、とくにそういう情報はありません。

いずれにせよ、目の前の猫を放っておきたくはありません。一方、野良猫には様々な病気がある可能性もあります。また、保健所とかに捕獲されるとかわいそうな末路になります。なんとかいい方法はないものか。

悩んだ末、まずは病院に連れて行って検査ができるようにと、犬猫用のキャリーをAmazonでポチっして、私はひとまず山荘から横浜の自宅に帰りました。

その後、姪や娘は猫の行先を探してくれます。保健所や保護施設などにあちらこちら電話をかけました。つれない返事も多いです。娘は河口湖のボランティアの方で、猫を保護している人をSNSで見つけます。その人は、自分のところにはすでに40匹も保護していていっぱいなので、知り合いの保護施設に連れて行くとまで言ってくれています。ありがたいことです。そこで、猫が見つかり次第、ご連絡を差し上げるということが娘との間で打ち合わせが完了していました。

さて、8月15日、私は再び山荘に戻ります。妹家族曰く猫はその後現れていないとのことです。満腹してどこかに旅に出たのでしょうか。妹家族たちは台風前に東京に帰り、私は台風の中、ゲストを迎えながら週末を山荘生活でのんびり過ごしていました。ちなみに台風の影響は極めて少なかったです。猫ちゃんはどこかに行ってしまったのかな。キャリーもAmazonに返品かな。そう思っていた日曜日の夜8時半のことです。ゲストと夜、庭のタープの下で七輪での料理を楽しんでいたときです。

突如、暗い中、あの猫が突然現れます。

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相変わらず飢えているようです。枯れた声で何か食べ物が欲しいと訴えています。今回も餌を持ってきていたので、餌場まで並走して走ります。猫はすごい勢いで餌に食いついています。何日も食べていなかったようです。すぐさま娘に連絡をします。するとボランティアの方にすぐに連絡を取りくれました。自動車を出してくれる人が9時まで仕事、その後に引き取りに来てくれるとの手筈になりました。日曜日なのに、つくづくありがたいことです。

私は餌をあげて猫を撫でて懐かせたあと、届いていたキャリーを箱から出して組み立てて、猫を抱えて中に入れます。猫は素直にキャリーに入りました。猫はつかまってしまった身になって不安なのでしょう。ひたすら何かを話しています。

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9時半頃、車が現れました。3人乗っていました。猫を彼らのキャリーに入れ替えるのだと言っていましたが、このために買ったキャリーなので、そのまま差し上げると言いました。娘とも電話でつながり話ができました。

河口湖のボランティアの方は、その猫がメスだと教えてくれました。ひとまず2週間預かってくれるそうです。その後、東京の日野市の知り合いの保護施設に引き取ってもらうそうです。何の縁があるかはわかりませんが、とてもありがたいです。その方の口座番号をお聞きし、募金することにしました。

野良猫ちゃん事件のお盆休みでした。餌をやらずにかかわらないでいるのか、見過ごさずにおせっかいを焼くのか、難しい問題ですね。私たちは後者を選びました。

あと、名前を付けないといけないのですよね。何が良いでしょう?

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昨日、猫の名前を決めました。いっときは富士ヶ嶺で見つかったので「ふじがねの嶺」から「ミネ」とか「富士子」とかの候補もありました。合わせて峰不二子、ルパン3世のふ~じこちゃ~ん(笑)。

病院にも連れていかれました。小柄な2-3歳の雌猫、3.3kg。で、結局、決まった名前は「ステラ」です。

実は生成AIに相談して沢山上げてくれた候補の一つです。問いかけは「名前の候補を挙げてください:メス猫、目が大きい、手足が白くて全体はグレーの虎模様」

これで出てきた候補が:
1. ユキ(白い手足にちなんで「雪」の意味)
2. シルビィ(シルバーグレーの毛色に由来)
3. トラコ(虎模様から)
4. ミミ(大きな目を表す「ミミズク」にちなんで)
5. シロ(白い手足を意味)
6. モコ(柔らかそうな毛並みから)

他にも、とリクエストすると:
1. グレイシー(グレーの毛色にちなんで)
2. ルナ(夜の静かな雰囲気に合いそうな名前)
3. ミルク(白い手足をミルクに例えて)
4. ムーン(グレーの毛色と白い手足が月夜のようなイメージ)
5. ポピー(明るく可愛らしいイメージ)
6. サクラ(日本らしい美しい名前)
7. エルザ(優雅な響き)
8. スノウ(白い手足を雪に見立てて)
9. ステラ(星のように輝く瞳をイメージ)
10. シャドウ(グレーの毛色を影に例えて)

そこで娘が良さげだと拾ってくれたステラの意味を調べると:
"Stella" はラテン語で「星」を意味する言葉です。英語では「星」という意味で使われることが多く、特に明るく輝く存在や、光り輝くものを象徴する名前として人気があります。ペットの名前としても、きらめく瞳や明るい性格を持つ猫にぴったりの名前と言えます。

保護施設でもいくつか上げた候補の中でステラが人気の名前のようで、すでに「おステ」と呼ばれて可愛がられているようです(笑)。あの猫ちゃん、生成AIがゴッドファーザーということですね。

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