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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

ウェルビーイングというキーワード

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e-Janという会社活動を開始して、すでに22年にもなります。自分はいったいこれを何のためにやっているのか。改めて考える機会がありました。そして、自分たちは素晴らしいことにチャレンジしているのだということに気づきました。

ウェルビーイングという考え方でまとめるといいのかもしれません。人の人らしい生き方ができるというウェルビーイングの考え方。e-Janは、それを追求している企業なのかもしれないと思ったのです。

人は皆、それぞれの人生を実りあるものにするために生きています。そこに、仕事というものが人生の大きな構成要素として存在します。仕事があるから、やりがいもある。仕事があるから収入もある。仕事は人生を豊かにするための大切な要素なのです。

一方、仕事というのは会社の都合でしてもらっています。e-Janの考え方では、当初より、仕事は最大限、人としての生き方との両立を図るべきだと重視してきました。その結果、仕事というのは、それぞれの人の生き方に寄り添うようにあるべきだとの考えに至っています。

仕事と人の生き方のバランスを追求しているのがe-Jan Wayなのでしょう。

このバランスの追求のために、会社の制度も柔軟に、会社でのイベントも活発に、さらには、この働き方のために必要なセキュリティ製品すら開発してしまっているのです。そこで開発できたものを商材として販売しているだけなのかもしれません。自分たちの生き方、働き方をよりよくするための開発品をビジネスにしているのです。

別に私は、テレワークやワーケーションがしたいのではありません。

テレワークやワーケーションを社内に浸透させたのは、上記のバランスを追求するための実験なのです。ウェルビーイングのための、新しい働き方の開拓を厭わないだけです。当然、新しい働き方には不便や矛盾はたくさん生じます。その不便や矛盾を解決する仕組みやシステムを、考え出して体験して提供すればいいのです。

「これe-Jan!」は何を基準にしているのか。

ウェルビーイングというキーワードが上手にはまるようです。この新しい働き方を追求していくと、会社に行かなければ仕事ができない、という概念が消えていきます。会社に毎日通うということが不要だったらどうなるのでしょう。

親の介護や子育てをしながらでも、体力が足りなくても、病気をもっていても、体が不自由でも、地方に住んでいても、いい仕事ができるのです。人口減少がこの先の日本の大きな社会問題です。e-Jan Wayを追求していくと、働き手を大いに増やすことができるのです。

このような実験を、自ら試しながら、成り立つことを証明している会社なのでしょう。

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