Waymoに乗りました:キビキビ動く車の中からの動画をどうぞ
先日、ロサンゼルスへの出張中、測定器のような装置を搭載した車が目につきました。白いジャガーの電気自動車「i-PACE」に、さまざまな装置が取り付けられています。Googleのストリートビューカーのような装いでした。
どうやらこれは、Waymo(ウェイモ)というサービスの車のようでした。自動運転技術を用いたタクシーサービスで、Googleの親会社であるAlphabet傘下の企業が開発しています。
以前、テレビでは見たことがありましたが、実車を見るのは今回が初めてです。サンフランシスコ、ロサンゼルス、そしてアリゾナの一部地域で運行されているそうです。当初はUberを使っていましたが、気になったのでアメリカ人と一緒に試してみることにしました。
まずは専用アプリ「WAYMO ONE」をダウンロードします。操作はUberとほぼ同じです。スマホにアプリを入れて支払い方法を設定します。
次に、現在地と目的地を入力すると、料金と所要時間が表示されます。「Request Car」ボタンを押すと予約が完了し、1〜2分ほどで白いジャガーのi-PACEがスムーズに現れ、目の前に停車しました。
近づくと、ドアノブは収納されていて握ることができません。アプリの「Unlock」ボタンを押すと、ドアノブがせり出してきて手で開けられるようになります。
ドアノブを引いて、少し緊張しながら乗車します。運転手はいません。ドアを閉めると、前後のディスプレイに「START RIDE」というボタンが表示されます。それを押すと「Start Riding」という音声とともに運転が始まります。
走行を開始してすぐ、運転が驚くほどキビキビしていることに気づきました。日本なら超低速で慎重な運転になりそうなところですが、そんな様子はありません。ハンドル操作も的確で、車間距離も適切。左折(日本での右折)も非常にスムーズです。むしろ人間の運転より安定していると感じるほどでした。
目的地近くの停車しやすい場所で車が止まり、「You're Here」と音声が流れます。ドアノブを引いて降車。Uberではチップを渡しますが、Waymoでは不要です。運転手を気にせず降りられるのも、ある意味で気楽かもしれません。
車好きの私にとっては非常に新鮮な体験でした。ロサンゼルス市街では、今やUberが主流で通常のタクシーはほとんど見かけません。そんな中、Waymoの車を見かける機会が確実に増えてきています。
実際、ロサンゼルス滞在中にこのWaymoをさらに3回も利用してしまいました。その中で、いくつかの課題点にも気づきました。
次回のエッセイでは、その問題点について詳しくご紹介したいと思います。
===
PS: 日本でも先日お披露目されて、都心7区での試験走行が始まったそうです。
7区(港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区)で、一旦は運転手を乗せて、3Dマップを含めたデータ収集を実施していく模様。浜松町から羽田空港方面のモノレールに乗ると、左手の方にWaymoがたくさん駐まっている駐車場があるそうです。
https://smart-mobility.jp/_ct/17760729