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2015年はクラウドネイティブ時代の幕開けに〜IDC Japan 国内IT市場の主要10項目〜

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調査会社のIDC Japanは2014年12月18日、「~ 第3のプラットフォーム上で加速するイノベーションと市場拡大 ~2015年 国内IT市場の主要10項目」を発表 しました。

IDC Japanでは、 国内IT市場の主要10項目を以下のとおりあげています。

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1. 国内ICT市場は微減傾向にあるが第3のプラットフォームの成長は続く
2. エンタープライズモビリティの試用期間は終了し導入効果が厳しく問われる
3. 2015年はクラウドネイティブ時代の幕開けとなる
4. ビッグデータを活用したデジタルマーケティングに向けたIT投資が始まる
5. 第3のプラットフォームはITインフラサプライヤーの自己変革を加速させる
6. IoTプラットフォームを巡るサプライヤー間の覇権争いが激化す
7. 企業内ITユーザー部門が主導する投資プロジェクトが増加する
8. ニューワークスタイルに取り組む企業の増加と職業の再定義が始ま
9. 次世代のセキュリティ技術の導入が進む
10. 各産業のトップ企業が第3のプラットフォームをビジネスプラットフォームとして活用し始める

3つめの項目

3. 2015年はクラウドネイティブ時代の幕開けとなる

にて、IDC Japanが解説している内容に、自分なりの少しまとめをしたいと思います。

2015年は、パブリッククラウドの発展とデジタル化する社会/ビジネスの影響が強まり、ERM(Enterprise Resource Management)といった業務アプリケーション領域も、サプライヤーによるクラウドネイティブ化が本格化するとIDCはみている。

企業の基幹システムの基盤としてクラウドサービスの採用が進んでいますが、クラウドサービスへの移行が困難なシステムやソフトウェアもあります。これらのソフトウェアもクラウドへの対応、つまりクラウドネイティブなクラウドアプリケーションの動きが進んでいくと考えられます。

また、クラウドネイティブのアプリケーションは製品が有する核となる機能に加え、外部サービスとの連携やアドオン開発が容易となる。さらには、核となる機能は、自律性を有した機能サービス化され、他サービスとの連携、セキュリティ/ガバナンス管理やアドオン開発を容易とするPaaS(Platform as a Service)、サービスカタログ/マーケットプレイスの整備が進む。もちろん、連携/拡張可能なサービスには、ソーシャル技術、ビッグデータ/アナリティクスが含まれる。

クラウドサービス上でAPIが標準で提供されるケースが多く、外部ベンダとのサービス連携やアドオン開発によるエコシステムの広がりが大きくなっていくと考えられます。クラウドの利用が増えていくにつれて、運用の自動化を支援ツールの動きも進んでいます。PaaSの分野では、言語や開発フレームワークのPaaSは時間を要しますが、ガバナンス管理やデータベース系の利用は拡大していくでしょう。また、マーケットプレイスではAWSやMicrosoft Azure、IBM/SoftLayerなどが提供していますが、本格的な普及にはもう少し時間を要すと考えています

(中略)2015年は、クラウドネイティブ時代の幕開けの年であり、ユーザー支出が急速に変化するわけでない。しかし、クラウドネイティブは、第3のプラットフォームにおける各柱を有機的に融合するために必要なアーキテクチャの変化である。また、クラウドネイティブは、クラウドプラットフォームにおけるサプライヤー/テクノロジーの集約化を促進する。その時、多くのサプライヤーは、プラットフォームではなく、コンテンツ/データやアプリケーション領域で競争優位性を示す必要がある。デジタル化が進む社会/ビジネス環境に対応したクラウドネイティブで構築される産業特化型ソリューションが、多くのサプライヤーにとってIT市場に生き残るためにも、成長するためにも必要な施策となる。

クラウドサービス(特にIaaSレイヤ)のコモディティ化が進んでおり、値下げ競争が激化しています。このまま競争環境が続くと事業者淘汰の可能性もあり、競争の源泉は、コンテンツやデータなどの上位レイヤにシフトしていくことになるでしょう。IBMが2014年11月の記者会見で、クラウドを基盤とした業界向けのソリューション「業界業務プロファイル」を発表したように、産業特化型ソリューションを自社だけでなくパートナーとの連携による展開が、競争環境で生き残るための重要なアプローチとなっていくと考えています。

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