各自治体のツイッター活用について
「ツイッターを活用した地域間交流と地域活性化の可能性(前篇)」や「ツイッターを活用した地域活性化(仮称)についての目次(案)」や「地域Twitterでの北海道と九州の取り組み例」で、ツイッターと地域活性化に関するブログを書かせていただきましたが、アクセスも比較的多く、関心度の高さが伺えます。少子高齢化が進み、財政難に苦しむ自治体も増え、地域活性化が大きなテーマとなっています。
「ツイッターを活用した地域間交流と地域活性化の可能性(前篇)」の中では、自治体のアカウントのご紹介をしましたが、数ヶ月もアップしていないため、非公式も含めると相当数に上っていると推測されます。
ここで自治体のツイッター活用の取組みについて、若干整理をしてみたいと思います。
自治体では、ツイッターの活用パターンを見ると、図のとおり、
- 住民向けの地域情報の発信
- 地域外向けの情報発信
- 公式情報などの自動投稿
- キャラクターの活用
などに、分けられます。
また、自治体の活用にあたっては、行政全体として、取り組んでいる事例も増えてきています。
千葉市は今年8月、全国に先駆けて、「ソーシャルメディアの利用に関するガイドライン」を公表し、職員のソーシャルメディアの扱いや、トラブル発生時の対応やQ&Aについても掲載されています(関連記事)。千葉市に続いて、武雄市も千葉市のガイドラインを参考に作成しています。武雄市の場合は、佐賀県武雄市では市長のつぶやき、そして「ツイッター学会」の取り組み、そして、9月1日からは市職員の390人のほとんどが、ツイッターのアカウントを取得し、行政サービスへの対応を始めています(関連記事)。
最近では、全国紙の地方版でも、ツイッターと地域活性化について取り上げるケースが増えてきています。毎日.jp(10月16日)では、「ツイッターでまちおこし(その2止) 運営に工夫凝らし /長野」では、各自治体が工夫を凝らして運営している例や、長野県内の自治体のアカウントリスト等も掲載されています。
9月19日(日)の毎日新聞の地方版(北海道)にも地域ツイッターに関する記事が掲載されていました(関連記事)。観光等のPRで効果を出し始めている「陸別町」の事例や、全国の自治体59が掲載されている「がばったー」が紹介され、最後の成功への課題の中では、フォロ ワーを増やすためには、「人間味あふれる存在」をつくることが重要であると指摘しています。
自治体のツイッター活用を支援するサービスの提供も始まっています。株式会社マピオンは、9月29日に、地図上に地方自治体の首長のつぶやきを表示する 「マピオンメイヤー」も提供しています(報道発表資料)。自治体からの様々な情報のPRにも役立つことでしょう。
10月26日、「横浜地域情報化シンポジウム~参加者意見は「横浜市情報化の基本方針」のパブリックコメントとして提言~」というテーマで、横浜地域情報化推進協議会が主催のシンポジウムが開催されます。本シンポジウムでは、シンポジウムに出席した参加者の意見だけでなく、twitterやUstreamなどのソーシャルメディアを活用し、幅広く意見を集めるといった試みをしています。参加者意見は「横浜市情報化の基本方針」のパブリックコメントとして提言していとくということで、自治体が活用するだけでなく、住民の声を集めるというのにも力を発揮することでしょう。
ツイッターと地域活性化は、非常に大きなテーマであり、ツイッターを活用している人の多くは、その可能性を感じているのではないかと感じています。引き続き、ツイッターと地域活性化についてはウォッチしていきたいと考えています。