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2009年を振り返る:クラウド編

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2009年は本当にたくさんクラウドというキーワードが使われた年でした。ブログの中でも頻繁にクラウドのことをとりあげてきました。少し1年の整理をしてみたいと思います。

2009年の読者が選んだキーワードは、1位がクラウド・コンピューティング(1/27)では、クラウド・コンピューティングが1位となっていました。既にこの時期にクラウドのブームが始まっていたと言えるでしょう。「Google Appsを導入している企業をリストアップしてみた(2/10)」では、Google Appsの導入ユーザを紹介しました。コンシューマで実績を作ったGoogleが徐々にセンタープライズの分野に進出してきた年でもありました。

クラウドの上で繰り広げられるスカイコンピューティング戦争(2/19)では、今後、中長期にわたって繰り広げられるクラウドの激しい競争について紹介しました。来年以降も市場拡大に伴い、今年以上に様々なドラマがおきるでしょう。

「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命、今日から書店に並び始めます。(修正:本日より書店への配本が始まります)(2/20)では、上梓した本がようやく書店に並び始めました。初めて書店で自分の本を見たのは本当に感動したことを覚えています。「「クラウド・ビジネス」入門に多くの書評・コメントいただきありがとうございます。(3/16)では、1ヶ月弱の間、ブログなどで書評をいただいた方々をリストとしてまとめました。本当にたくさんのご意見をいただけて大変うれしく思いました。「日経新聞の読書の欄で紹介されました」(3/23)では、3/22の日曜の日経新聞の書評に掲載されました。アマゾンでの売上も急激にあがり、日経新聞の影響力の感じることができました。また、「「クラウド・ビジネス」入門が日経コミュニケーションの書評に紹介されました(4/3)」でも紹介されました。

Gmailは果たして企業に普及するのだろうか?(3/2)」では、今でもアクセスが継続的に続いており、Gmailの導入を視野に入れている企業が多いのではないかと推測されます。「政府の「霞が関クラウド」(3/18)」では、初めて総務省から霞が関クラウドトいうキーワードが出てきて、今でも注目度の高い政府の取り組みとなっています。「自治体クラウドと霞が関クラウド(4/27)では、自治体クラウドというキーワードも出てきました。「霞が関クラウド等の政府共通プラットフォームについて(6/12)」では、霞が関クラウドの推進のための政府共通プラットフォームについて紹介しました。

ITmedia エンタープライズにクラウド関連の記事を寄稿しました(4/29)」では、クラウドの記事寄稿の紹介をさせていただきました。このあと、幸いにも何度かクラウド関連の記事を様々なところで書かせていただきました。「クラウドの著者座談会の記事が掲載されました(5/21)」では松永さん、横田さんとの座談会の模様が掲載されました。

またこの時期は、「オープンガバメントクラウド・コンソーシアム(6/15)」や「スマート・クラウド研究会(6/29)、「グローバルクラウド基盤連携技術フォーラム(7/8)、「メモ:クラウド・コンピューティングと日本の競争力(8/10)」などといったように、クラウドに関する研究会や団体などが次々と出てきたのが印象的でした。「政府のクラウド関連の研究会・協議会・フォーラム等について(8/6)」ではこれらの取り組みをまとめてみました。

国産クラウドの台頭(7/3)」では、NECや富士通などの日系企業のクラウドへの取り組みを紹介させていただきました。外資に遅れること1年以上ですが、ようやく日系企業が本格的に参入を表明した時期でもありました。「日本企業のクラウドサービス+ソリューション一覧(7/14)」では日系企業のクラウドサービスも紹介しました。また、「「NTT版クラウド」の実像を読んで(8/31)」や「「国産クラウドの実力」を読んで(9/1)」でも同様に紹介しました。

米国における電子政府クラウドの取組みについて(1)(9/7)」や「米国における電子政府クラウドの取組みについて(2)(9/8)」、そして「英国における電子政府クラウド(G-Cloud構想)の取組みについて(9/9)」では、欧米の政府におけるクラウドの取り組みを紹介させていただきました。

クラウドの本は全部で17冊。出版日順に並べてみた(9/24)」では、17冊以上のクラウド関連の書籍が出版されていることを紹介しました。今では20冊は超えているのではないでしょうか。

北海道とデータセンター(10/2)」や「大規模クラウドデータセンターの中を見る(11/9」、「日米のコンテナ型データセンター(11/30)など、この時期になってデータセンター関連の内容を取り上げるケースが増えてきました。特に、「日本のデータセンターの国際競争力(1) ~外資系のアジア進出(11/16)」では、5回に分けて、クラウドとデータセンターの国際競争力について書かせてきました。非常に反響は大きかったです。

[パネル討論]クラウドコンピューティングの経営情報における意義と課題@電子情報通信学会に参加して(12/3)」のように、この時期は5本の講演+パネリストに参加させていただきました。この時期は、講演準備と対応で本当に大変でした。。「メモ:2009年の講演実績(12/23)」では、その講演実績をご紹介させていただきました。

自治体クラウドの大手IT企業の参入について(12/8)や「霞が関クラウドの検討状況について(12/14)」にもあるように、ようやく政府の電子政府・電子行政クラウドの取り組み概要などが見えていました。来年以降の具体的なアクションが注目されるところです。

すべてのクラウド関連のブログを紹介することはできませんでしたが、今年は本当にクラウドを通じて、たくさんの勉強と経験をさせていただくことができた1年でした。

 

   
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