オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

2009年の読者が選んだキーワードは、1位がクラウド・コンピューティング

»

ITproが「2009年に注目したいマネジメント/情報システム分野のITキーワード 」を発表しました。

順位は、

1位 クラウド・コンピューティング   
2位 パンデミック(新型インフルエンザの大流行)   
3位 見える化   
4位 工事進行基準   
5位 環境経営/グリーン経営   
6位 SaaS(Software as a Service)   
7位 内部統制/日本版SOX法   
8位 排出量取引   
9位 IT統制   
10位 PaaS/IaaS

となっています。2位のパンデミックという言葉はあまり聞き慣れない言葉ですが、インフルエンザなどへの対策サービスということです。2008年は1位は、内部統制/日本版SOX法でしたが、ひと段落した感もあるため、2009年は7位とランクを大幅に落としています。2009年の1位は、「クラウド・コンピューティング」となっており、2位に2倍近い大差をつけてダントツの数値を出しています。トップ10の中には、クラウド・コンピューティングと同じような意味を持つ、SaaSやPaaS/IaaS等もエントリーされており、2009年はITをサービスとして使いこなすなすということに大きくシフトしていくことは、ほぼ間違いないように見受けられます。 

特に未曾有の金融危機により世界経済が大幅に後退しており、少なくともここ数年は、経済の低迷から抜け出すことが難しいという意見が大半を占めています。この時期に、各企業がシステム更改時において、大幅にITに投資をし、自社が保有するということは、なかなか厳しい状況にあるといえるでしょう。企業ユーザーはこの不況期を乗り越えるために、いかにITを経営にいかし、いかにサービスを柔軟に利用していくかということが、ということが求められていくことになるでしょう。

これらのように景気が不透明なときだからこそ、雲のようなあいまいなサービスにユーザの期待が高まってきているといえるのかもしれません。クラウドコンピューティングというキーワードが2009年、どのような評価をされていくのか、今後の動きに注目しています。

Comment(0)