メモ:クラウド・コンピューティングと日本の競争力
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経済産業省は7月22日に「クラウド・コンピューティングと日本の競争力に関する研究会(第一回)」を開催しました。メモベースで少し内容を整理してみたいと思います。
本研究会の中での検討事項
- クラウドコンピューティングの世界的な潮流の把握
- クラウドコンピューティングの進化・発展に向けたロードマップの作成
- 日本のIT分野における技術等の強みを、クラウドコンピューティングを通じて、国内の経済・社会・文化の競争力に繋げる戦略方策
ロードマップ
技術や制度やビジネスモデル等の側面からどのように進化・発展するか
情報セキュリティや競争促進等の観点からどのような制度整備等が必要か
ユーザ、ベンダ、政府などの関係者はそれぞれどのような構造改革に取り組むべきか 等があげられています。
戦略方策
日本が世界のハブとなるクラウドコンピューティング基盤データセンターの整備のため、省エネ技術、情報セキュリティ技術等の技術の強みや安定した電力供給や通信品質等の強みをどのように活かすべきか。また、企業情報の漏洩やトラブルへの等のリスク軽減への方策、IT産業の競争力向上のためサーバやネットワーク等レイヤごとにどのような対応が必要か。などがあげられています。
また、クラウドコンピューティングのビジョンを検討していくべきとし、クラウドコンピューティングを活用した新しい社会の具体的イメージ例をあげています。
(産業の創造)
- ロングテール市場向けクラウドコンピューティング基盤
- コンテンツ制作・配信向けクラウドコンピューティング基盤
(企業の経営革新)
- 中小企業向け経営支援クラウドコンピューティング基盤
- バリューチェーン効率化のためのクラウドコンピューティング基盤
政策の方向
- 産業、社会インフラ、教育、コンテンツ制作、電子政府・電子行政などの利用分野におけるIT利活用ビジョンの策定と共有化
- 技術開発の推進によるデータセンター及びデータセンターを構成する機器・デバイスの国際競争力の強化
- 社会制度の整備・見直し
- データセンターの誘致/データセンターの国内立地に対するインセンティブ
- 中小企業等への導入支援
- 政府・自治体によるクラウドコンピューティングの活用
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