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2009年を振り返る:スマートグリッド編

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いよいよ今年もわずかとなりました。ブログで書かれているカテゴリごとに、1年間を振り返ってみたいと思います。今年の後半から特に注目を集めたのが、スマートグリッドです。これまで取り上げてきたスマートグリッド関連について少しご紹介をしたいと思います。

スマートグリッドの概要と日本政府と企業の取り組み等をまとめてみた」では、国内におけるスマートグリッドの取り組み概要についてご紹介させていただきました。続いて、「スマートグリッドの標準化」で米国で進む標準化について少し触れさせていただきました。

また、「スマートグリッドとクラウドの関係」では、同じブロガーの今泉さんが主催する「非専門家によるスマートグリッド勉強会」にて、スマートグリッドとクラウドの共通点をお話させていただきました。

スマートグリッドとクラウドとIPネットワーク」では米国の標準機関のNISTからスマートグリッドに関する標準化の資料とIPネットワークが採用されている点について紹介しています。スマートグリッドの市場ではインターネット以上にIPネットワークの位置づけが注目されていくのかもしれません。

スマートグリッドはIT革命に匹敵するインパクトなのか?」では、スマートグリッドがIT革命に匹敵するという内容を紹介しています。米国でインターネット革命が起こったのは、軍事用の「ARPANET」というネットが存在し、冷戦後に民間開放されたことによって今日に至っています。優れた通信インフラが整備されたことが関連産業が花開いた。それが今スマートグリッドによる電力インフラの整備により、同じような革命が起きようとしていると考えることができるかもしれません。

スマートグリッド普及期の「電気マネー」の可能性について」や「アップルやグーグルがスマートフォンのようにEV(電気自動車)を売る日」や「EV(電気自動車)から生まれる新市場」ではEV(電気自動車)の普及により、電力の電子マネー版の電気マネーが普及し、スマートフォンのようにEVが売られる日の可能性や新市場の可能性について書いてみました。

日本のスマートグリッドの大規模実証事業について」や「EV(電気自動車)を含むスマートグリッド系の実証事業について」では、国内で計画または実施されているスマートグリッドの実証事業についてまとめてみました。これらの取り組みがどのような成果をあげていくのか、注目されるところです。

一方、「スマートグリッド事業に参入する大手ITベンダについて」では、今後成長する市場に様々なプレイヤーが参入している点を紹介しています。そして、「クラウドやスマートグリッドなど、ビジネスは社会インフラ事業にシフトする」や「スマートグリッドが期待される9つの理由」や「スマートグリッドがもたらすビジネスチャンス」などでは、スマートグリッドのビジネスの可能性について整理をしています。

スマートグリッドの潮流は世界規模で起きており、2010年は日本においても様々な試みが出てくるでしょう。中長期的にも見ても大変注目される市場ではないかと考えています。

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