メモ:グーグル10年目の大変身
昨日の週刊ダイヤモンド(2008/9/27号)に『儲かる会社の「グーグル化」大革命』に続き、本日もグーグル関連で週刊東洋経済(2008/9/27号)「グーグル10年目の大変身」の記事をご紹介します。週刊ダイヤモンドが32ページの特集記事に対して、東洋経済は、57ページ(広告等含む)とかなりのページを本特集に割いています。
週刊ダイヤモンドは、中小企業がIT武装化して「グーグル化」することをメインに書いているのに対して、東洋経済はグーグルの企業文化やビジネスモデル等にフォーカスをあてて特集を組んでいます。
グーグルの捉え方は異なっていますが、この時期に二つの週刊誌から膨大な量の特集記事が組まれたのは、やはり日本においてもグーグルの存在感が以前よりもまして強まってきたからではないかと考えられます。
東洋経済の特集においては、グーグルのビジネスの成長において6つの戦略拠点を個々に取り上げることによってグーグルの新たな成長モデル像を描いています。
戦略拠点は
①グーグルの本社「マウンテンビュー」
②ユーチューブの本社「サンブルーノ」
③グーグルの最大市場を統括する「ニューヨーク」
④ヨーロッパ、中東、アフリカを統括する「ロンドン」
⑤米国を上回るネット市場の中国を問う駆るする「北京」
⑥そして日本
グーグルは、グローバルマネジメントの単位として、北米、欧州、アジア(ラテンアメリカ等含む)、日本の4極体制をとっています。
4極の中で日本は規模が小さいにも関わらず独立した局として位置づけられているのは要注目です。ガラパゴス現象と揶揄されている日本の携帯市場においては、独自でありながらも世界最先端の技術を利用しているケースが多く、今後モバイル分野に力をいれていくグーグルにとっては、魅力的な地域に移っているようです。
グーグルの企業文化、グローバル化、パートナーシップ、そして新たな分野への参入など、どれをとっても驚くことばかりです。
10年目を迎えたグーグルがこの先、さらに成長をし続けていくのか、それとも鈍化して他社に追い抜かれてしまうのか、グーグルのこれから、大変注目されるところです。