トラパパ@TORAPAPA:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) トラパパ@TORAPAPA

IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

« 2007年5月24日

2007年5月28日の投稿

2007年5月30日 »

残念ながら、必ずしもでは。。。

RatingBandingの続きみたいな議論ですが、業績評価と昇格の議論には少し異なる観点があります。だから必ずしも高評価だから即昇進、というわけにも行かないのです・・・

会社で方針は異なると思いますが弊社は年2回、昇進判定会議を実施しています。1月スタートなので今、「期中昇格」の議論をしているところです。

人によって大事なモノと優先順位には違いが当然ありますが、私の経験上、仕事人における「欲」とは(仕事の中身が何かという本質的な満足を除き)次の3つじゃないかと思います(注1)。

「金銭」 ・・・いくらもらえるかこと自分の市場評価でありステータス

「出世」 ・・・どんな職位(タイトル)に就いているかこそ自分のステータス

「名声」 ・・・人から褒め称えられたり羨まれるたりすることへの陶酔

名声は金銭と出世に関連するという見方もあるかと思いますが、ここでは、金銭や出世とは別次元で、金やタイトルに関係あろうとなかろうと、周囲から「すげー」「かっけー」「いいなー」と言われることに強い達成感に浸れることを指して今回の分類としております。

名声が十分に得られていると思っている人の中には、金銭や出世にあまり執着しない人もいるようですが、不肖の経験談で語らせていただけば、

「金銭」にさえ満足できればあまり「出世」にはこだわらない。むしろ、できるだけいっぱい、「少しでも早く」or「トータルで長くもらえる」のがありがたい。

「出世」こそ周囲への自分の存在誇示能力の証明であり、「金銭」を多少犠牲にしてても少しでも早く昇進を果たしたい。

このような考え方のどちらかに傾倒する人の割合の方が多いようです(多分このような考え方が明確だからこそその被評価者に対して、評価会議中により多くの時間をかけて協議する必要があるように感じてもいます)。

「金銭」>「出世」の人であれば、年次(あるいは半期)評価の結果に基づき、良いパフォーマンスを定量的に十分出している人へは、評価(特にBanding)が相対的に十分良いものとはならなくても、その「個人へ特別に」満足できるだけの褒賞を与えることができれば基本的によいわけです。

しかし、それが「いくら?」ということを正確に図り知ることは難しい。「聞けばどんどんインフレしていく」のも自明の理です。でも「十分あげたつもり」でいても「少ない・・・」と感じられてしまったら辞められてしまうかも知れない。

だから、想定される褒賞額を出すために必要なのであれば「昇進」させてしまおう、という理論展開がどうしても不可避になっている気もします(注2)。

「出世」>「金銭」の人はさらに慎重論が必要です。

金より職位なわけです。でも、大抵の場合において、

「予定通り成果を出した全員に昇給を」

より、

「予定通り成果を出した全員に昇格を」

これを保証する方がはるかに難しいわけで。以前のエントリにも「戦争じゃあるまいし勝てば全員昇給昇進というわけにはいかない」のです。

よくよく考えてみると戦争論においても「昇給と昇格は別」のようで(注3)、「非常に明確な貢献あった者のみが昇進」するようです。

ですから、昇進の条件をできるだけ明確に「貢献の定義」を事前にしておくことが大事だなと最近痛感します。

というわけで勝手に理論を並べておいて「おいおい自己完結しちゃったヨ」と言われそうですが、結局は3つのバランスが大事なんじゃないかという気が最近してきました。

「金銭」「出世」「名声」の優先順位?(注4)

それぞれの満足度配分(50:30:20、みたいな)?

そしてそれぞれが満足されたことは具体的にどんな様子(いくら、何て肩書き、みたいな)?

最後にそれぞれはどんな指標で貢献度を図るのか(一種の約束、ですね)

思えば、私個人はこれまで幸運でした。たまたま結果が良い形に伴ってくれた間にある程度のスピードで出世も果たしてこれたので、金銭もそれなりに伴ってくれたし。またそれがくれた余裕で名声についても少し真剣に考えたりも出来たし、苦労はそれなりにいろいろいっぱいあった(と思う)けど、トータルバランスではまずまず満足できてたように思います。

だから後進にも当然、具体的な目標を近未来から中長期的なものも含めて、きちんと設定するサポートをしてあげたい。

自分の優先順位は変わらなくても、もちろん3つとも「大」満足したいから、これからも自分と後進のために、手抜きすることなく、もっと頑張っていこうと思っています。

まだ結論に至っていませんが、これから、今年後半戦以降の評価スキーム再考とあわせて、前半戦の評価を纏めていきたいと思っています。

今日は尻切れトンボっぽいですが、また考えが固まってきたら続編を掲載できるレベルでエントリしようと思います。

もし、可能でしたら、「自分は被評価者」といわれる方々も、自分のこだわりをうまく会社・上司に伝えて、自分の満足をより早く確実に達成できるように(余程に相手が賢くなければご愁傷様ですとしか申し上げようもないですが・・・)コミュニケーションに取り組んで欲しいとも思う次第です。

(いつの日かへ続く・・・)

注1:不謹慎に読める表現があればすみません

注2:必ずこうしているとは決して申しておりません

注3:自己研究の範囲ですのでご容赦を

注4:小生は正直、②、①、③です・・・<(_ _)>

TORAPAPA

« 2007年5月24日

2007年5月28日の投稿

2007年5月30日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

北添 裕己

北添 裕己

アクセンチュア、ヘッドストロングを経て現在、キタゾエアンドカンパニーで金融機関主体の経営・ITコンサルに従事、特にプロマネ領域にカリスマ的手腕を発揮

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
torapapa
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ